石井勇作デスクは討論会について、ハリス氏はトランプ氏の批判に対応するために綿密な準備をしてきたのではないか、対するトランプ氏は即興での回答を見せるなど通常運転だったとまとめている。ハリス氏は正式会見でどこまで答えられるかというところが焦点だったが、答えをずらす場面はあったものの失点は無かったのではないかと評価。トランプ氏はハリス氏ではなく司会者の方に目を向けていてハリス氏を眼中に入れない演出だと見られるが、どのような質問にもハリス氏への移民政策の批判にずらす様子を見せた一方で個人への中傷は想定よりも少なかったとしている。大統領らしさを見せることもポイントとなる中で、4年前の大統領選ではペンス副大統領が話をずらす様子を見せる中でハリス氏が穏やかに対応する姿を見せていたが、振る舞いも肝心だという。また、ハリス氏は環境負荷が大きいとされる天然ガスの採掘について禁止まではしないと言及し、トランプ氏も全米での中絶禁止は行わないと言及するなど、いずれも無党派層を取り込むために譲歩する様子が見られたという。10月1日にはウォルズ氏とバンス氏による副大統領候補討論会が行われ、これも大きな影響を与えることが予想される。状況は見通せないものの10月に流れが変わるオクトーバーサプライズの可能性もあるという。