地球以外に生命を維持できる環境が存在するか確かめるためNASAは木星の衛星エウロパに向けて新しい探査機を打ち上げた。14日、米国フロリダ州にあるケネディ宇宙センターから打ち上げられたのはNASAの探査機エウロパ・クリッパー。探査機は太陽電池パネルを広げたときの幅がおよそ30メートルで木星の周辺を回りながら木星の衛星エウロパの周囲を50回ほど通過し詳しい調査を行うことになっている。衛星エウロパは月よりもやや小さく表面が氷に覆われているがこれまでの観測でその下には液体の水が存在している可能性が指摘されている。このため探査機はエウロパの表面の氷の下に液体の水が存在するか確かめたり、どのような物質があるか分析したりして地球以外に生命を維持できる環境が存在するか調べる計画。NASAによると探査機が木星の周辺に到達するのは6年後の2030年で2031年にはエウロパの本格的な観測が始まる予定だということ。
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