北朝鮮は、金正恩総書記の祖父・金日成主席の死去から30年となったのに合わせて、核ミサイル開発を誇示するとともに、韓国軍が軍事境界線付近で砲撃訓練を再開したことなどを非難して対決姿勢を示した。北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は金日成主席の死去からきょうで30年となったことに合わせて肖像画を大きく掲載し、3代にわたって権力を世襲した金正恩総書記への忠誠を呼びかけた。紙面にはICBM(大陸間弾道ミサイル)級の火星18型の写真も掲載し、誰も手出しできない強大な国になったと金正恩総書記のもとでの核ミサイル開発を誇示した。また、労働新聞は金正恩総書記の妹、与正氏の談話も掲載した。この中で与正氏は、韓国軍が先月以降、海上や陸上の境界線付近で砲撃訓練を再開したことについて、情勢を悪化させる挑発的行動だと非難している。さらに、先月実施された日米韓3か国の新たな共同訓練、フリーダムエッジにも反発し、主権の侵害や宣戦布告となる行為があれば憲法がわれわれの武力に与えた任務は直ちに遂行されるとして対決姿勢を示した。