アメリカの1月の消費者物価指数が発表され、1年前と比べ3%の上昇と市場予想を上回った。伸びが4か月連続で加速している。FRB・パウエル議長は利下げを急ぐ必要はないとの姿勢を示していたが、これでFRBは利下げに向けてさらに大きく動きにくくなったといえる。家賃などを含む住居費はプラス4.4%と引き続き高い伸びとなったほか食品もプラス2.5%と高止まりしている。一方で変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は1年前から3.3%の上昇となり伸びが前の月から加速した。前月比の消費者物価指数はプラス0.5%となり、こちらも伸びが加速した。物価が高止まりするアメリカで今、特に価格が高騰しているものが卵。政府の統計では、卵の価格は1年間で、ほぼ2倍に上がっている。レストランチェーン「ワッフル・ハウス」では、卵サーチャージ(卵1個あたり50セント支払う)を導入する異常事態に。トランプ大統領は鉄鋼やアルミ製品だけでなく自動車や衣料品など他の医療費にも関税を広げることを示唆しているため物価の上昇が幅広い商品に波及する可能性がある。