イギリスの富豪やパキスタンの実業家などを乗せたタイタンが水深4000mに眠るタイタニック号を目指すも水圧に押しつぶされ登場者5人全員が死亡した事故。事故から2年以上が経ち、原因究明にあたってきたアメリカ沿岸警備隊の調査委員会が5日、300ページ超の報告書で事故原因を発表した。報告書は「事故は防ぐことが出来たはず」とした上で「潜水艇の設計・保守・検査のプロセスが不適切だった。潜水艇は屋外で長く保管したことなどから水圧に耐えられず押しつぶされた」と結論付けた。さらに報告書は運営会社について安全面に懸念を示した従業員を解雇するなど有害な職場環境だったと指摘、調査委員会の担当者は将来の再発防止に向けた貴重な教訓が得られたとしている。