サントリーが展開している「ドリンクスマイル活動」について、一橋ビジネススクール・鈴木智子教授に聞く。世界的に若者の飲酒離れが進んでいる。アメリカではギャラップの調査によると、35歳未満で「飲酒する」と答えた割合はこの20年で72%から62%へ低下。背景にあるのは価値観の変化。今の若い世代はアルコールへの関心が相対的に低く、健康リスクをより強く意識している。価値観の変化に合わせて企業も戦略を変えていくことが求められている。アルコールのマーケティングコミュニケーションが大きく変わってきており、サントリーの取り組みも価値観の変化に沿ったもの。適正飲酒を前提に、人生を豊かにする選択肢のひとつとして提案している。デジタルネイティブである若い世代は、パーソナライゼーションを好む傾向がある。AIの活用などはニーズに合っている。酒は人類の歴史とともに育まれてきた文化でもあり、次の世代に繋いでいくことは大切。一方で酒に飲まれないことも大切。若い世代に文化としての魅力を伝えていく取り組みは、意義が高まっていくのではないか。
