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「アユカケ」 のテレビ露出情報

鳥取県のほぼ中央にある東郷池。周囲は15キロにも及び、池の水は日本海に流れており、真水と海水が混ざりあう汽水湖となっている。池のほとりで聞こえる「ジャラジャラ」という音。ヤマトシジミを取った漁師の松本力さんがその選別を行っていた。東郷池のしじみの特徴は味が濃く美味しいことだと松本さんは語る。塩分濃度がちょうど良いのだという。東郷池ではしじみを求め40人ほどが漁に出る。松本さんは1度は就職したものの、地元に戻りしじみ漁をしているという。しじみ漁はジョレンと呼ばれる籠のついた棒で湖底を掻き取る。松本さんに漁の技を教えてくれたのは父の繁さん。半年間一緒に漁をしたという。見様見真似でやったしじみ漁、最初は上手くいかなかったと松本さんは話す。ただその方法は受け継がれている。松本さんは漁師としてだけではなく居酒屋の店主としての顔もある。自慢の食材を食べてほしいと9年前に開業、奥さんと営んでいる。看板メニューはしじみを使った料理で、こだわっている締めにはしじみの味噌汁を出している。松本さんのお父さんはこの店のオープンを待たず亡くなった。感謝の思いを込め、店の名前には「繁」という字を使った。お父さんへの感謝、お客さんへの思いを胸に松本さんは日々漁と店の運営に勤しむ。
また東郷池では温泉も湧いている。池のやぐらでは温泉をひき、ほとりでは足湯も行われている。また温泉を汲むこともでき、100円で95リットル購入できるのだという。1日に1回、多い日では2回温泉を汲みに来るという木原さんは3カ月前に移住してきた。現在木原さんは妻の真由美さんと古民家を借りて2人暮らし。ゆったりとした時間が移住の決めてだという木原さん、自分たちが食べる野菜を作り、畑仕事の後には汲んできた温泉に入る。行けとともにある暖かな暮らしである。
池に向けカメラを構える中前雄一郎さん。珍しい動物を多く写真に収めてきた。8年前まで小学校の教師だった中前さん、撮影を始めたきっかけは生徒の質問に答えられなかったことだったという。ただ図鑑から東郷池の生き物を探すのは大変だったため、自分で写真を撮り生きもの図鑑を作成したのだという。写真を撮った生き物はしばらく飼育した後で池に戻す。孫の結登さんと皓貴さんが中前さんの相棒として観察を一緒に行ってくれる。この日は絶滅危惧種のサンインコガタスジシマドジョウを発見することができた。中前さんは「地域の自然は凄いなと感じた、大切にしていきたい」と話してくれた。池の恵美が受け継がれていく。

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