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「アラン」 のテレビ露出情報

茨城県水戸市の熱烈な記念貨幣コレクターの松下武彦さんの依頼を紹介、記念貨幣は東京オリンピックや皇太子殿下御成婚などこれまで200種以上が発行された。松下武彦さんは約30年ほど前に製薬会社社員時代に不動産会社を経営するゴルフ仲間から200万円の借金のカタに預かった高田博厚作「ロマン・ロラン像」を鑑定する。夭折の天才詩人中原中也は一見女性に見える童顔だが人間の内面に迫り続けた彫刻家高田博厚にかかると酒に溺れる本来の気性が表情に現れる。石川県七尾に生まれ中学生の頃から文学・哲学などに熱中し英語にも秀でていたためシェイクスピアを原文で、ドストエフスキーもロシア語英訳本で読んだ。18歳で上京し友人のツテで詩人で彫刻家の高村光太郎のアトリエを訪問、年下の高田に未完の才能を認め以来同等に語り合う仲間となったがこの出会いが彫刻家の道に向かわせる転機となった。30歳で単身フランスのクラマールにアトリエを構え哲学者アランなど知識人らと交流を深めモデルとした肖像彫刻を作り始めた。他の彫刻家と異なりモデルと丹念に写生することをせず粘土を触りながら内面を形にしようと試みた。高田の作品に感銘を受けたノーベル賞作家ロマン・ロランはどの彫刻家にも作らせなかった自らの銅像を依頼、「高田は精神を形作る本当の芸術家 彼は指で思索する」と述べた。一度会っただけでも印象を数十年忘れることなくその後に製作も可能で、転生の洞察力から生まれた作品も数多くある。アトリエにあった彫刻原型を壊し1957年に帰国、日本でも肖像彫刻を数々手掛け「対象が黙っていて内から語りかけてくるものがないなら彫刻の素材とはならぬ、形とは内部から押し切る力の極限限界なのだ」とした。

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