ドジャース・大谷翔平はアリゾナでのダイヤモンドバックス戦で、メジャーリーグ史上初めてホームラン43本、盗塁43個の記録を達成した。ドジャースはきょうからナリーグ西地区2位のライバル、ダイヤモンドバックスとの首位攻防戦が始まった。この試合でメジャー史上初「43−43」を目指す大谷翔平は、1番、指名打者で出場。歓声とブーイングが入り混じる中、迎えた第1打席、打球速度183.4キロの弾丸ライナーを放ち、敵地を黙らせた。塁上ではデコピンポーズを披露し、盗塁の期待が高まった。敵地のファンも大谷翔平の記録更新に期待が高まった。牽制の構えを見せたピッチャーにブーイングが起こった。この回、フリーマンがホームランを放ち盗塁は出来なかったが、ドジャースが先制点を挙げた。1点リード、ノーアウト、1、3塁の場面で迎えた第2打席、リハビリ中の右ひじにデッドボールを受け、うずくまった。スタジアムは騒然とした雰囲気に包まれた。大谷翔平は自力で1塁に歩き、腕を振り大丈夫とアピール。ドジャースはこれで満塁となり、1塁にいる大谷翔平に盗塁のチャンスはないと思われたが、続くベッツの犠牲フライで、ランナー1塁、3塁となり、盗塁のチャンスが生まれた。すると大谷翔平は43個目の盗塁を成功させた。快挙まであとホームラン1本とした。4点リードしたドジャースは8回、2アウト、ランナーなしの場面で、大谷翔平の第5打席を迎えた。2球で追い込まれたが、2試合ぶりとなる通算43号ソロホームランを放ち、メジャーリーグ史上初「43−43」を達成。チームは9回に猛攻を受けるも、大谷翔平の1本が決勝点となり勝利。残りは27試合。大谷翔平は本塁打、盗塁共に、シーズン51.6ペース。前人未踏「50−50」へ期待が高まっている。