2025年7月11日放送 10:25 - 13:00 テレビ朝日

大下容子ワイド!スクランブル

出演者
堂真理子 大下容子 松尾由美子 佐々木亮太 デーブ・スペクター 中野信子 水越祐一 仁科健吾 浦林凜 
(オープニング)
オープニング

オープニングの挨拶。

(ニュース)
関東中心に記録的大雨 猛烈な雨 道路陥没も

きのう、神奈川県横浜市の市営地下鉄の駅近くでマンホールから水が噴き出した。道路が陥没しアスファルトの破片が飛び散り、自動車3台が被害にあった。きのうは関東甲信を中心に記録的短時間大雨情報が31回発表された。東京・世田谷区の商業施設では雨水が流れ込み浸水。渋谷区代々木では私鉄の高架下を走るアンダーパスが約1mの深さまで水が溜まった。通行止めを知らせる電光掲示板があり、車が次々とUターンしていくが1台の車が入ってしまい、警察や消防が駆けつけ、ようやく抜け出すことができた。脳科学者・中野信子は「社会秩序の維持、インフラの維持が一番国の要となる基本のものなので、しっかりやっていただきたい」とコメントした。

(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

LIVE 富山・滑川市

富山・滑川市の空の様子を中継映像で伝えた。

ANN NEWS
住宅1軒全焼 男性2人死亡

きのう午後11時45分ごろ、東京・板橋区大山西町で火事があり、ポンプ車など28台が出動した。火は約4時間後に消し止められたが、火元の2階建ての住宅が全焼し、隣の住宅の外壁が焼けた。火元の住宅の1階と2階から男性2人が救助されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。警視庁はこの家に住む90歳の父親と61歳の息子とみて遺体の身元を調べている。現場は東武東上線の大山駅から約600mの住宅街。

児童支援施設で大麻草栽培か

おととい、神奈川・藤沢市にある障害のある子どもが通う支援施設で大麻草2本を栽培した疑いで31歳の男が現行犯逮捕された。警察によると、「施設で大麻を栽培している」との情報提供を受けて家宅捜索したところ、容疑者の仕事部屋で鉢に植えられた大麻草が見つかった。容疑者はこの施設の管理者で、取り調べに対し「自分で使うために栽培していた。栽培したら安く済むと思った」と容疑を認めていて、警察が経緯を詳しく調べている。

(気象情報)
東京都心も記録的大雨 冠水など相次ぐ

関東はきのうの大雨で空気が入れ替わった。きのうは記録的短時間大雨情報が東京23区内で3回、全国で31回発表された。東京・墨田区の中継映像を背景に東京の気温などを伝えた。きょうの予想最高気温は26℃。

気象情報

全国の気象情報を伝えた。大雨警報が宮崎県に出ている。

(トップニュース)
岩手 クマの目撃相次ぐ 住居に侵入 コメ食べる

ツキノワグマの出没件数は今年、過去最多のペースで推移している。中でも最も多いのは現時点で800件を超えている岩手県。北上市ではきのうもクマの出没情報が相次いだ。和賀猟友会・鶴山博会長は「目撃してもそこに居座っているクマはいない。人の姿を見るとすぐに逃げて、また舞い戻ってくるクマもいる」と話した。8日夜、住宅の敷地内にクマが侵入し、車庫で保管していたの袋が破られた。この車庫では同じ日の朝にもクマが来ていた。被害にあった住人は「みんなで食べるコメ全部やられたら大変。食べるものがなくなる」と話した。

岩手・北上市でクマの被害にあった家では車庫から茶の間にコメの袋を移動させていた。被害にあった住人は「知らないうちに入られたらという恐怖。近くで亡くなった人もいる」と話した。周辺では先週4日、81歳の女性が自宅でクマに襲われ死亡しているのが見つかった。先月にはクマが家の中に上がり込んでコメを貪っていたという。東京農工大学大学院・小池伸介教授は「今の時期はクマにとって一番食べ物がない時期。摂取エネルギーと消費するエネルギーの差を『エネルギーバランス』というが常にマイナス。起きているだけで痩せていく状況。そういったのも出没の背景にあると思う。何かのきっかけでコメを食べられることを学んだ。その結果、倉庫に行けば簡単に食べられるものがたくさんあることを学んでそこに入ったと思う」と話した。学習能力が高く嗅覚が鋭いクマの対処法は倉庫にコメがないような状態にして、電気柵を張るなど近づけないようにする。コメを食べ物と認識している個体を捕獲・駆除することが長期的には必要になるという。岩手県ではコメのほかに人が飼っているニワトリがクマに襲われる被害も出ている。この時期のクマは年齢と性別で食べるものに違いがあるという。

速報 岩手・北上市 クマ1頭を駆除

岩手県北上市でクマ1頭が駆除された。今月4日、自宅で襲われ死亡した81歳の女性を襲ったクマとみられる。

知られざるクマの生態 ニワトリを襲うケースも/クマと遭遇 対処法は? 群馬県が注意喚起動画

岩手県ではクマがコメを食い荒らす被害が出ている。東京農工大学大学院・小池伸介教授によると、クマは一般的に雑食動物で季節によって食べ物が変わる。秋はどんぐり中心の食生活を送る。一方で、6月~7月は多くが植物やアリを食べるが、5歳以上のクマはシカを食べる割合が高くなる傾向にある。今の時期はシカの出産期と重なっているため、子ジカを捕まえる割合が高くなる。花巻市ではおととい、ニワトリ小屋がクマに壊され、3羽が被害にあった。飼い主は「クマは1回で全部食べないで小屋に置いていく。次の日の夜に再び現れ、口にくわえて山にもっていった」と話した。小池教授によると、クマはいかに栄養の高いものを効率よく食べるか追求している。ニワトリを「エサ」と学習し、食べ物が乏しい夏季に簡単に捕まえられる場所があり、高タンパクであるニワトリを狙ったとみられる。子グマは1年半くらいかけて母グマの行動を学ぶ。今回出没したクマが母グマの場合、今後子グマに教える可能性もある。TVプロデューサーのデーブ・スペクターは「遭遇した時のアドバイスをご存知だと思うが、いざというときは恐ろしくてパニックになってしまう。毎年被害が増大しているから深刻な問題」、脳科学者・中野信子は「一度覚えられてしまったら情報が伝播する前に何とかしなければならないのは、残酷だが仕方のないこと」とコメントした。

群馬県ではクマによる人身被害防止のための動画を公開している。慌てず、おだやかに気持ちを落ち着かせたら逃げる行動に移すことが大切だという。万が一、クマと至近距離で遭遇した場合の最終手段として防御の姿勢を紹介している。中野は「とっさの時に思い出すのは難しいかもしれないが、ゼロよりはちょっとでも知っている方がいい」、デーブ・スペクターは「スプレーも効果的」とコメントした。

午後は…

いま考えたい“涼な”街づくり。

ピックアップNEWS
ニュースラインナップ

「敗戦直後 旧ソ連兵に差し出される 声を上げた女性たちの思い」、「アメリカ・トランプ大統領『相互関税』50%に ブラジル・ルラ大統領 報復の可能性示唆」のニュースラインナップを伝えた。

「とても上手な英語だ」 トランプ氏の発言が波紋

ホワイトハウスでトランプ大統領とアフリカ5カ国の首脳会談が行われた。その中でトランプ氏がリベリア・ボアカイ大統領の英語での発言に「とても上手できれいな英語だ」と称賛する場面があった。リベリアはアメリカで解放された奴隷たちが入植し独立した国。ボアカイ大統領は公用語が英語であることには触れず、笑顔で対応したが、リベリア国民からはトランプ氏の発言に不快感を示す声が上がった。CNNはナイジェリアの記者と中継を結び、「とにかくトランプ大統領に気に入られないと交渉はまとまらないことをアフリカの首脳は知っている」と解説している。こうした中、トランプ大統領はSNSでブラジルからのすべての輸入品に8月1日から50%の関税を課すと発表した。アメリカの貿易赤字解消が急務だとして、各国に高い関税を課しているが、アメリカから見てブラジルは貿易黒字国で、4月に提示した関税率も最も低い部類の10%だった。今回その5倍の50%という最高税率に引き上げた。背景にはトランプ大統領と親交が深いブラジル・ボルソナロ前大統領が2022年の大統領選の結果を覆すためにクーデターを企てたとして起訴されたことにあるという。ブラジル・ルラ大統領はアメリカの動きに対し報復関税を示唆した。ルラ大統領は「世界は皇帝を望んでいるのではない。各国に主権があり、もしアメリカが関税を課せば同じことをする権利がある」と述べた。

ボルソナロ氏 擁護が狙い? ブラジルに50%の関税/アメリカ離れが加速? トランプ関税の代償

アメリカ通商代表部によると、2024年のブラジルに対する貿易黒字額は74億ドル(約1兆800億円)。ブラジルは2008年以降、対米貿易黒字を出していない。(ロイター通信)。トランプ氏は貿易黒字国に対する関税率は低く抑えていて、4月時点のブラジルへの相互関税率は最も低い10%だったが、ラオスやミャンマーの40%を超える最高税率の50%とした。背景にはブラジルのトランプとも呼ばれたボルソナロ前大統領の存在がある。トランプ氏が9日、ルラ大統領に宛てた書簡の冒頭には、ボルソナロ前大統領が2022年の大統領選挙をめぐりクーデター未遂罪などで起訴されたことについて「ボルソナロ氏に対する扱いは国際的な恥。魔女狩りは即刻やめるべき」と記している。上智大学教授・前嶋和弘氏はボルソナロ氏擁護の狙いについて「ボルソナロ氏の主な支持層はトランプ氏と同じキリスト教福音派。ボルソナロ氏を擁護することで自身の支持層にもアピールできる。“政敵”ルラ大統領に対しては関税政策によってトランプ氏流の経済制裁を行おうとしている」、今後について「アメリカ国民は関税による負の影響をほとんど受けていない。関税は他国が払うものという状況でトランプ関税への支持も高い。国際的には貿易のアメリカ離れが進み、ヨーロッパやBRICSへのシフトが加速していくだろう」と指摘した。中野は「関税を負担するのは実質アメリカ国民になると、支持層からの経済的な負担を担うのかという声が聞こえてきそうでもある。あと気になるのは、これは内政干渉にあたるのではないか」、デーブ・スペクターは「このやり方によって観光客も減っているし、かなり損害は出ている。アメリカ国内で製造してほしいとトランプ氏が言っているのに、必要な部品や原料が入ってこれなくなる。関税は感情で決めてはいけない」などとコメントした。

旧満州で起きた悲劇を公表 「なかったことにはできない」

80年前、日本の敗戦が決まった直後、旧満州で起きた悲劇を描いたドキュメンタリー映画「黒川の女たち」があすから公開される。1931年の満州事変の翌年、日本政府は傀儡国家・満州国を建国。政府は国策として農業移民を推し進め、村や学校も満州への入植を推奨した。日本各地から900余りの開拓団約27万人が入植。岐阜県白川町(旧黒川村)の開拓団も600人余りが満州へと渡った。元黒川開拓団員・安江菊美さんは「貧乏人は満州に行け。次男坊三男坊は満州に行けと半強制的に送り出された」と話した。1945年8月9日、日本の敗戦が濃厚となる中、ソ連は日ソ中立条約を破棄し満州に攻め込んだ。ソ連兵による略奪、暴行が横行し、それまで支配してきた中国人からも襲撃されることになる。安江さんは「終戦から2日目には隣の開拓団が集団自決をした。満州人に襲われて死ぬより仕方がなかった」と話した。黒川開拓団は自決ではなく生きて日本へ帰ることを決意し、ソ連軍の将校に助けを求めた。ソ連兵は「女性を出せ」という条件を突きつけてきた。18歳以上の未婚の女性15人が差し出された。「接待」は2か月余り続き、淋病や梅毒で内臓を冒され、4人の女性が亡くなった。終戦から1年後、黒川開拓団451人が帰国したが、女性たちを待ち受けていたのは差別や誹謗中傷だった。佐藤ハルエさんは故郷を追われ、未開の地へ移り住み、貧しい生活を送った。黒川開拓団の女性たちに起きた事実は封印されることになり、女性たちは長くその事実に苦しめられてきた。

1982年、元団員から寄付を募り「乙女の碑」が建立された。そこに説明文はなく、満州国で 亡くなった女性たちの碑程度にとどめられていた。戦後70年近く経った2013年、女性たちは沈黙を破り自ら声を上げた。なかったことにされた性暴力の史実を表に出した。遺族会会長の藤井宏之さんもその事実を知らなかった。黒川開拓団遺族会・藤井宏之会長は「実はあなたのお父さんが呼び出し役割で、あなたのお父さんが来ると怖かったという話を聞いて、そうした言葉が出てきたということに対して会長としての責任というか、次の世代の者に言葉として書いたものを残さないといけないと思った」と話した。藤井さんは「乙女の碑」に説明文を作ることを遺族会に提案した。藤井さんは犠牲になった女性たちの思いを後世に残すべく尽力した。2018年11月、乙女の碑の碑文が作られた。終戦から長い時間が経ち、あえて彼女たちが声を上げた意味とは。元黒川開拓団員・佐藤ハルエさんは「そういう歴史があったということを伝えていかなきゃならんでしょう。明治であろうが大正であろうが、そういうことを伝えていくのが生きている者の大きな使命じゃないですか」と話した。

旧満州で起きた悲劇 映画「黒川の女たち」

映画にあった乙女の碑の碑文には女性たちが「接待」を強いられた話だけでなく、満州への入植は現地の人たちの家屋や農地を収奪した側面があったことも記されている。黒川開拓団遺族会会長・藤井宏之氏は「歴史はその前後の背景も知っておかなければならない。なぜ黒川開拓団のような悲劇が起きてきたかを考えると、どうしても書かなければいけなかった。被害の面ばかりを伝えることが多いが、加害と被害の両面を伝えていきたい」と映画の中で語っている。また、取材をした松原文枝監督も史実を継承していくことの大事さを感じたと言い、「戦争を体験していない次の世代が親の世代の過去を引き受けることが未来を切り開くことにつながる」と話している。デーブ・スペクターは「当時の価値観は今とかけ離れていて、女性は物としか思っていないとんでもない考え方で尊厳もない。満州に行った人たちは国のために行ったのに、戻ってきたらこんな目にあわされるのはとんでもないこと」、中野は「典型的なPTSDの症状に長く苦しまれていると思う」などとコメントした。映画「黒川の女たち」はあすからユーロスペース、新宿ピカデリーをはじめ全国80館ほどで順次公開される。

1 - 2 - 3 - 4

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.