シリア暫定政府軍は東部のユーフラテス川流域でクルド人勢力・SDFシリア民主軍との戦闘の後、部隊を増強しデリゾール、ハサカ、ラッカでは現地の部族勢力が制圧地域を広げている。そうした中シャラア暫定大統領はSDFとの停戦合意に署名。部族勢力に対して合意の履行に協力するよう呼びかけている。これに先立ちシャラア暫定大統領はアメリカのバラックシリア担当特使と会談を行い、暫定政府の主権は国内全土に及ぶものであること、現段階における対話やシリアのすべての人々が国作りに参加すること。テロ対策のために連携することの重要性を強調した。ダマスカス駐在のアルジャジーラの記者は「クルド人勢力SDFのアブディ司令官は19日、ダマスカスを訪問して、公式に停戦合意に署名する予定。シリア国営通信が明らかにした合意の内容によると、戦闘停止のあとデリゾール県とラッカ県の行政機関や軍事拠点のすべてが暫定政府側に引き渡され、SDFがこれらの県から完全に撤退して暫定政府軍と治安部隊などが入ってくる予定。また、ハサカ県のすべての治安機関や行政機関が暫定政府に統合される。もちろん各県の行政機関の職員は勤務を続けることになる」など伝えた。ダマスカスの政治評論家は「シリア国民、とくに東部の皆さんにお祝いを申し上げる。この勝利はアサド政権を倒したことに劣らず重要なもの。今回の合意でこの地域での分割の企てが阻止された。シリアの国土18万5000平方キロメートルのうちの5万平方キロメートルを占めるこの地域は多くの油田や人材や経済資源に恵まれていて、治安が改善すれば国家の安定と繁栄につながる」などコメント。
