1900年代初頭、ニコライ2世によってロシアは支配されていた。妻・アレクサンドラとのあいだには5人の子供がいた。末娘のアナスタシアはニコライ2世のお気に入りだった。ある夜、革命派が襲撃。7人全員が殺害された。数年後、アナスタシそっくりの女性がドイツに現れ、アナスタシアだと宣言した。ニコライ2世、国民の不満で起こったデモにより退位。一家はエカテリンブルクに移され監禁された。1918年7月17日、一家7人は銃殺された。遺体は人里離れた森の中に埋葬。いつしかどこに埋められたのか謎になった。1920年、ドイツで記憶喪失と思われる若い女性が保護された。名前はアンナ・アンダーソン。ある日、アンナは自分はアナスタシアだと言い出した。本物か偽物か争う裁判が30年続いた。結果アンナの主張は退けられたが、亡くなるまで、アナスタシアと訴え続けた。1991年、エカテリンブルクの山中で大人と子ども、5体の遺体がみつかった。DNA検査をすると5体の遺体はニコライ2世と家族ということが判明した。しかし見つかったのは5体。2人の子どもの遺体はなかった。1994年、アンナがアナスタシアなのか科学的調査が行われた。アンナは亡くなる前に手術を受けており体の組織の一部が残っていた。