国連はAIを使って人間の関与なしに攻撃する自律型致死兵器システム「LAWS」の禁止に向け、来年までに法的拘束力のある文書を締結するよう各国に呼びかけている。安全保障理事会では24日、AIの軍事利用について話し合う首脳級会合が開かれた。グテーレス事務総長はガザ地区やウクライナでの戦闘を念頭に危機感を示し、「自律型致死兵器システムの禁止」を訴えた。中国の代表は「自律型致死兵器システムの出現を防ぐことは不可欠だ」と前向きな考えを示した。一方、アメリカの代表はAIについて「国際機関による中央集権的な統制の試みを全面的に拒否する」と述べ、「過度な規制は技術革新を阻害する」などとし、国際的なルール作りに難色を示した。