アメリカのブリンケン国務長官はエルサレムでネタニヤフ首相と会談し、ガザ地区での停戦などに向けてイスラエルとハマスの隔たりを埋めるための新たな提案などについて意見を交わした。提案の具体的な内容は明らかになっていないものの、ブリンケン長官によるとネタニヤフ首相はこれを支持したということで、ハマスに提案に応じるよう求めた。これについてハマスの報道官は中東の衛星テレビ局に対し、5月にバイデン大統領が発表した3段階からなる停戦や人質解放を含む提案を支持する立場を改めて示し「バイデン大統領の提案の実施のみ合意する」などとして新たな提案には応じない姿勢を明らかにした。米国についても「イスラエルに虐殺を続ける時間を与えているだけだ」と述べて批判した。ガザ地区では戦闘が続いていて、パレスチナのメディアは「ガザ市西部への攻撃で9人が死亡した」と伝えている。合意に向けて進展するのかは依然、不透明な状況だ。