パリ五輪。セーヌ川の水質悪化で男子トライアスロンが延期に。アレクサンドル3世橋を出発点に水泳、自転車ロード、長距離走を競うトライアスロン女子個人。日本からは高橋侑子が出場。前日にはトライアスロン男子個人が予定通り実施されず。大会組織委員会などが延期を決定したのは競技開始4時間前の午前4時。パリ五輪組織委員会・メルル氏がパリで会見、「セーヌ川で行われたテストの結果、コース全体の水質が十分でないことが分かった」とコメント。フランスの世論調査会社・IPOFが2021年、セーヌ川にふさわしい言葉を尋ねたところ、回答の67%は「パリの象徴」、58%の回答は「汚染」。セーヌ川は1923年には家庭排水などによる水質の悪化から市民の遊泳が禁止に。今回競技会場にするためフランス政府とパリ市は地下に雨水の貯水槽を新設するなど約2400億円かけ水質の浄化対策をした。開幕前、セーヌ川に入ったパリ・イダルゴ市長、「泥の味は全くしない」と語った。28日、29日の公式練習も中止に。大会組織委員会は31日の実施を決定。延期された男子個人も競技が始まった。日本からはニナー賢治と小田倉真が出場。