東京・恵比寿で解体予定マンション1棟を丸ごと活用したアートイベント「アートゴールデン街」が開催されている。イベントには国内外から70人が参加。空き部屋をペイント、デジタル作品を展示するなどしている。共用部分はハリウッド映画の美術を担当したアーティストが全面プロデュースした。フロアごとに異なるテーマで映画の世界さながらの空間を創り上げている。NYを拠点に活動しているアーミアンさんは以前、来日した際に工事現場に感動、興味をそそられ今回のテーマにしたという。東京建物・鹿島康弘さんは「ビルの終活」と話す。このマンション(築40年)は建て替えが決定しており、解体までの期間を有効活用しイベントを開催した。マンションは建て替えが決まると住民が退去し人の流れが変わるため地域の活気が失われる。今回のイベントは建て替え期に街に人を呼ぶ取り組みの意図も含んでいる。