最近では市街地に出没するクマ「アーバンベア」が問題になっており、今年4月に国会で、市町村の判断で特例的に市街地で猟銃の使用を可能とすることなどを盛り込んだ改正鳥獣保護管理法が可決・成立して9月1日から施行されることになっている。これまで市街地では銃による猟が禁止されているため別の法律の規定を解釈することで対応するケースが多かったが、対応が後手に回るなど様々な問題が起きていた。改正鳥獣保護管理法では、人の生活圏に出没・建物に侵入したりしていること、緊急に危害を防ぐことが必要になっていること、迅速に捕獲出来る手段がないこと、住民の安全が確保できていることという条件を満たした場合、市町村がハンターに委託して猟銃の仕様が可能になる。現代では里山が人口減少や農林業の衰退によって荒廃してクマの分布域が拡大している。