- 出演者
- 利根川真也 池田伸子 伊藤海彦 田中美都
ASEAN諸国との外相会議に出席するためマレーシアを訪れているアメリカのルビオ国務長官と中国の王毅外相との会談が先程から始まった。両者が対面で会談するのはトランプ政権発足後初で、関税・台湾などをめぐり意見が交わされているものとみられる。トランプ政権の関税措置をきっかけに対立し互いに100%を超える関税をかけあう事態になっていたアメリカと中国は貿易摩擦が激化し緊張が高まっていたが今年5月、双方が関税を大幅に引き下げ来月中旬までの90日間で協議を進めることで合意した。アメリカ側は来月上旬にベッセント財務長官やラトニック商務長官らが出席して中国と貿易協議を行うとの見通しを示していた。ルビオ国務長官は対中強硬派として知られ、その言動を問題視した中国政府から5年前に制裁を課されていた。トランプ大統領は8日、中国との良好な関係づくりに意欲を見せている。今日の米中外相会談でどのような意見が交わされるのかが焦点となる。
今回の米中会談はアメリカ側から持ちかけたものかもしれない。アメリカ側の視点から会談の狙いを見てみるとポイントは3つ。まず米中貿易摩擦ではトランプ政権発足以降一時100%超の関税をかけあう貿易戦争の様相を呈したが5月以降は関税率を引き下げて休戦状態なっている。米中貿易協議は8月上旬にも他の担当閣僚によって本格化する見込み。ルビオ国務長官に課せられた役割はトランプ大統領に代わって中国との関係が正しい方向に向かっているかどうかを点検すること。アジア各国にも米中の摩擦が対話を通じて緩和の方向に向かっていることを示す狙いがあった。2つ目はウクライナ情勢。ルビオ国務長官はロシアに対する中国からの支援について、中国によるロシア支援は明白だ、見つからない範囲で可能な限り手助けをしていると批判している。ルビオ国務長官はロシアのラブロフ外相とも会談し、ウクライナとの停戦について率直な会話をしたとしている。トランプ政権は防衛兵器をウクライナに追加供与することを発表し、ロシアへの追加制裁も辞さない考え。アメリカ側は中国に、ロシアに加担するなと釘を刺すとみられる。3つ目はインド・太平洋地域の安全保障。ルビオ国務長官は南シナ海、東シナ海、台湾周辺での中国の威圧的な軍事行動を取り上げるものとみられる。米中双方とも原則的な立場は応酬するにしても、個々の問題が米中関係全体を悪い方向に向かわせないよう望んでいる点で一致している。6月5日には米中首脳電話会談が行われ、習近平国家主席がトランプ大統領を中国に招待して、トランプ大統領もまた習首席をアメリカに招待している。トランプ大統領によると両者とも招待を受け入れたとのことで、首脳の相互訪問が共通目標になっているのは確か。トランプ流のサプライズを中国側が避けようとするのであれば入念な準備の上にも準備を重ねることが重要になる。ルビオ国務長官と王毅外相は今年1月に電話会談を行っており、ルビオ国務長官はアメリカ第一主義を追求する新政権の外交方針を伝えたのに対して、王毅外相は大国は大国らしくふるまって国際的な責任を追うべきだと牽制している。会談後の両外相の発言が世界の注目を浴びそう。
最近では市街地に出没するクマ「アーバンベア」が問題になっており、今年4月に国会で、市町村の判断で特例的に市街地で猟銃の使用を可能とすることなどを盛り込んだ改正鳥獣保護管理法が可決・成立して9月1日から施行されることになっている。これまで市街地では銃による猟が禁止されているため別の法律の規定を解釈することで対応するケースが多かったが、対応が後手に回るなど様々な問題が起きていた。改正鳥獣保護管理法では、人の生活圏に出没・建物に侵入したりしていること、緊急に危害を防ぐことが必要になっていること、迅速に捕獲出来る手段がないこと、住民の安全が確保できていることという条件を満たした場合、市町村がハンターに委託して猟銃の仕様が可能になる。現代では里山が人口減少や農林業の衰退によって荒廃してクマの分布域が拡大している。
先月和歌山県から中国に返還された4頭のジャイアントパンダについて、四川省にあるパンダの研究施設は新しい映像を公開した。映像が公開されたのは白浜町のテーマパークで飼育されていた「良浜」「結浜」「彩浜」「楓浜」の4頭。4頭は先月28日に中国の四川省成都に到着後検疫のため施設に隔離されており、昨夜映像が公開された。隔離期間がいつ終わるかは発表されていないが、4頭は検疫を終えた後成都にあるパンダの研究施設で飼育される予定。中国への返還で、日本で飼育されているパンダは東京・上野動物園の2頭のみとなっており、日本側はパンダの貸与継続を中国側に要請している。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)がトヨタ自動車などとともに開発を進めている有人月面探査車は、車体の高さが約5メートルと一般的な大型バスより1メートルほど高くなっている。探査車の実物大模型は12日から日本科学未来館の特別展「深宇宙展」で展示される。
土日の全国の天気を伝えた。
京都・宇治田原町にある正寿院の風鈴まつりの写真を紹介。風鈴の中にはひまわりの造花が入っており、ガラス細工のテントウムシ・ミツバチ・蝶が入っている風鈴もそれぞれ1個ずつある。また9月になるとコスモスの風鈴に変わるという。風鈴まつりは9月30日まで行われている。
オールスターゲームに選出された日本人選手は菊池雄星、大谷翔平、山本由伸の3人。山本由伸については直前の試合で登板予定があるため出場可能登録選手からは外れるという。大谷翔平はナ・リーグファン投票トップで選出、ここまでホームランはリーグトップの31本、去年のオールスターでは自身初のホームランを打ちファンを盛り上げた。注目選手の紹介。ヤンキースのジャッジはファン投票で両リーグ最多の票を集めた。今シーズンのホームランは大谷選手を上回る34本、打率・打点はリーグ1位と絶好調。マリナーズのラリーは現在ホームラン数で大谷選手・ジャッジ選手を上回る両リーグトップの36本。またラリーは右でも左でも打てるスイッチヒッターでもある。カブスのピート・クローアームストロングは走攻守の三拍子揃ったダイナミックなプレーが特徴。
北海道美瑛町から中継。今回のミッションは「日本初の”インフラ・ジオツーリズム”その独自の魅力を探れ!」。美瑛川第1号堰堤は火山の噴火の際の土石流を堰き止めるためのダムで、幅122m、高さ26.5mある。川の水は土砂など粒子が入ると青く見えるようになるという。
名古屋場所は2横綱となり、新横綱で優勝するのは難しいが大の里の師匠の稀勢の里は優勝しており、その師匠の隆の里も新横綱で優勝している。今回から名古屋場所の会場が今年完成したばかりの名古屋市北区のIGアリーナに変わる。これまでの愛知県体育館に比べ面積は3.5倍、高さは1.5倍となっておりマス席も約3割広くなっている。
能町みね子の注目は阿武剋。モンゴル出身の25歳で本場所自己最高位の前頭三枚目でスピード出世。能町みね子は、入ったときからいずれ横綱はあり得ると思っていたと話した。阿武剋は2場所連続10勝を記録しているが本人は、もう何番か勝てたというのが心残り、どっしり構えられるようになりたい、もっと勝てると自分自身を信じていると話した。阿武剋は勉強も出来る文武両道の力士で、小学6年生の時にモンゴルの数学オリンピックで県優勝している。頭を使うことが好きなようで稽古の合間にはスマホでチェスをやっている。阿武剋が日本に来たのは15歳のときで、大の里とは日本体育大学の同級生。大の里と1年間同部屋だったと語った。4年生のときには全国学生相撲選手権の決勝で大の里と対戦していた。その2人が名古屋場所で初対戦となる。阿武剋は、年内に幕内優勝したい、チャンスを掴みにいきたいと話した。
相撲部屋は地方場所になると部屋ごと地方に引っ越して2か月ほどを過ごす。一般的にはお寺や神社など広くて大勢の力士が泊まれる場所が多いが、武隈部屋の宿舎はスーパー銭湯。通常営業も行っており力士たちはお客さんに混ざって食事や寝泊まりを行っている。朝稽古はスーパー銭湯の敷地内にある駐車場で行う。見学も自由。食事は施設の中野お食事どころで一般のお客さんと同じところでちゃんこを食べる。ちゃんこも施設の厨房を間借りして作っている。お風呂は営業時間中は施設の銭湯に入り放題。稽古後はアミューズメントエリアで遊ぶこともできる。地域の人との交流会では紙相撲や綱引きをしたり地域の人から応援メッセージを貰ったりと交流している。
期間限定でスーパー銭湯も武隈部屋のちゃんこを売っているという。他にも変わった宿舎があり、安治川部屋は愛知学院大学のキャンパスの中に宿舎を構えている。大相撲名古屋場所は7月13日~27日まで開催。
土日の関東甲信越の天気を伝えた。