県西部の水族館アクアスで、ことし生まれた2頭のシロイルカの子の成長の記録と、飼育員の奮闘の様子を紹介する展示が行われている。展示では、シロイルカの妊娠と出産、それに2頭の子どもの成長の様子が写真や動画で紹介されている。母親は「アンナ」と「アーリャ」で、ことし6月と7月、相次いで子どもを出産した。しかし、「アーリャ」は、出産した10日後、体調を崩して死んでしまった。このため、「アーリャ」の子は水族館のスタッフが授乳する「人工哺育」で育てられた。「アーリャ」の子の人工哺育の様子は初めて一般公開され、飼育員が手探りで工夫しながら母親がわりとなって育ててきたことがうかがえる。生まれた直後は推定で体長160センチ、体重60キロだった「アーリャ」の子は、今では体長176センチ、体重は110キロを超え順調に成長しているという。この展示は、来年1月13日まで行われている。また「アンナ」の子も順調に育っていて、すでに一般公開されている。