2025年6月25日放送 14:05 - 14:50 NHK総合

列島ニュース

出演者
長野亮 松田利仁亜 高瀬耕造 宮崎大地 浅野達朗 坂下恵理 塩崎実央 大村広奈 梶村姫里 半林誠 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(富山局 昼のニュース)
「松川」復旧工事 水位下げる作業

能登半島地震の発生からまもなく1年半。地震の影響で護岸に亀裂が入るなどした富山市中心部の松川の復旧工事で、重機を入れるためきょうから下流のせきを撤去して水位を下げる作業が始まった。現場では、委託業者が重機を使ってブロックなどを取り除く作業を行っていて、今後は水位が50センチ程度下がると想定される。県は損傷箇所を確認した上で、ことし秋ごろから護岸の復旧工事に取り組み、再来年3月の完了を目指している。また、松川は桜の名所で、春には遊覧船が運航されるが、この時期にいはせきを再び設置して水位を戻すため、遊覧船の運航に支障はないとしている。

消防士が水難救助隊技術競う

水難事故が懸念される夏のシーズンを前に、救助技術の向上につなげようと富山市のプールで消防署員が泳ぎの速さなどを競う記録会が行われた。富山市消防局の消防署員27人が参加した。このうち、顔をあげたままクロールをする形のぬき手と平泳ぎの訓練では、参加者は要救助者から目を離さないことを想定しながら泳ぎの速さを競いあっていた。また、別の訓練ではスノーケルとフィンなどを身につけ、浮き輪をくぐったり、プールに沈んでいるリングを探して引き上げたりしていた。富山市消防局によると、去年水難事故で出動した件数は27件で、このうち7人が死亡し、多くは用水路での事故だが、中には釣りをしていた人が流されて亡くなったケースもあったという。

(金沢局 昼のニュース)
穴水町の脱線事故現場で慰霊碑を清掃

穴水町古君で旧国鉄の列車が脱線し、7人が死亡した他、29人がけがをした事故から40年になるのを前に、JRの社員などが事故が起きた現場にある慰霊碑の清掃活動を行い、花を手向けた。今は廃線となっている現場には慰霊碑が建てられていて、JR西日本やのと鉄道の社員など45人が清掃活動を行った。国鉄の社員だった須鹿渉さんが後輩たちを前に当時の経験を語り、「判断に迷ったら安全を最優先にすることが大切」と訴えた。

(大分局 昼のニュース)
大分のスーパーで備蓄米販売

各地で備蓄米の販売が行われる中、大分市内の大型スーパーでもきょうから備蓄米の販売が始まり、多くの人が買い求めていた。備蓄米を販売したのは流通大手イオンのイオンパークプレイス大分店。備蓄米を購入しようと早い人は、開店よりも3時間以上早い午前6時前から待っていたという。気温も上がったことからきょうは、当初の予定より15分早めて開店。待っていた人たちは早速備蓄米を買い求めていた。用意されたのは2000袋で、価格は5キロ税込み2138円。イオンでは2022年産の備蓄米2万トンを随意契約で調達していて、準備ができ次第、県内のほかの店舗でも販売を行う予定。

主食用のコメ増産決めた農家は

県内有数のコメの産地・宇佐市で田植えが最盛期を迎えている。客からの求めに応じて主食用のコメの増産を決めた農家からは、今後の値段の推移を不安視する声も聞かれた。宇佐市は去年の実績で主食用のコメの作付面積が3200ha余と、県内で最も広い。このうち東京ドーム約8個分にあたる41haの田んぼでコメを栽培する田端心さんは、去年まで10haで家畜のエサに使う飼料用のコメを作っていたが、今年はすべて主食用のコメに切り替えることにした。けさはこれまで飼料用のコメを栽培していた田んぼで田植えが行われた。田端さんのもとには「直接コメを買いたい」という声が相次いで寄せられ、去年12月には今年とれるコメの予約枠が埋まった他、旅館やホテルなどの新たな取引先が増えたという。

(山口局 昼のニュース)
「ときわ公園」の白鳥 湖に戻す

宇部市のときわ公園では14年前の鳥インフルエンザをきっかけに白鳥の飼育が一時、途絶えたが、現在は神戸市の動物園などから譲り受けたコブハクチョウ5羽を飼育している。公園の湖には多くの野鳥が飛来することから、鳥インフルエンザの感染予防のため毎年、秋から初夏にかけてプールを備えた隔離施設で飼育しているが、感染リスクが低くなったとして湖に戻す作業が行われた。飼育員や獣医師が白鳥の体重を計ったり、健康状態を確認したりした。その後、10キロほどの白鳥を抱きかかえて移動し、湖に放した。約8か月ぶりに湖に戻った白鳥たちは、勢いよく泳ぎだし、大きな羽根を広げるなど元気な姿を見せていた。

失敗した「鋳損じ銭」 初めて見つかる

山口市は市内にある貨幣鋳造所の跡地「周防の鋳銭司跡」で、平安時代の貨幣「貞観永宝」の鋳造の過程で失敗した鋳損じ銭が、日本で初めて見つかったと発表した。周防の鋳銭司跡では平安時代にかけて国が発行した皇朝十二銭のうち、8種類の貨幣を造っていたとされ、これまでの調査で「貞観永宝」が発行される前の時代の4種類の貨幣が見つかっていた。平成30年度の調査で見つかった金属片が、さびなどで文字が判別できなかったため、X線CT画像で詳しく調べたところ、「貞観永宝」の文字が確認された。また、一部の金属片にはふちに余分な出っ張りがあり磨かれていないことから、鋳損じ銭だとわかった。合わせて、鋳損じ銭が一般に流通することはないため、貨幣がこの場所で造られていたことが裏付けられたとしている。山口市文化財保護課は「これまでの発見とあわせて史跡に指定された場所のほぼ同一地点で、890年までの最長65年間にわたって銭貨生産が行われてきたことが明らかになった」と話している。

(松江局 昼のニュース)
屋外プールで安全祈願

来月1日から8月末まで屋外の50mプールと幼児用プールが一般開放される松江市の県立水泳プールで、安全祈願が行われた。このプールには屋内の25mプールと、屋外の50mプール、それに幼児用プールなどがある。去年の7月と8月の県立水泳プールの利用者は、屋内と屋外のプールあわせて1万3500人余だった。プールではことしの夏、利用者の数に応じて監視員を増やす他、熱中症対策として定期的に水分補給を呼びかけるという。

ホッケー部4選手 アジアカップ出場へ

奥出雲町の横田高校のホッケー部の選手たちが、来月中国で開催されるアジアカップに出場する18歳以下の日本代表に選ばれ、きのう奥出雲町役場で激励会が開かれた。ホッケーの18歳以下の日本代表に選ばれたのは、横田高校・男子ホッケー部の古澤知宙選手、上田龍太郎選手、吉岡真大選手、それに女子ホッケー部の栗原莉来選手の4人。古澤選手と栗原選手は、去年に続いて18歳以下の日本代表に選ばれ、古澤選手は今回、副キャプテンを務める。

(福岡局 昼のニュース)
全長30メートル滑り台で観光客骨折

先月、北九州市の皿倉山にある全長30メートル、高低差が9メートルの滑り台で、台湾からの女性観光客が着地の際に足の骨を折る大怪我をしていたことがわかり、北九州市は今月2日に現場の関係者から連絡を受けて事態を把握し、翌日からこの滑り台の利用を停止した。市によると、これまでにも「スピードが出すぎているのではないか」という声が複数寄せられていたということで、滑り台にスピードが出すぎないように改良を加えることも含め対策を検討している。北九州市みどり公園課は「滑り台を楽しみにしている方々にご迷惑をおかけして申し訳ない・安全が確認できしだい、なるべく早く利用を再開させたい」としている。

博多祇園山笠を前に「棒締め」

博多伝統の夏祭り「博多祇園山笠」を来月に控え、山の土台にかき棒を縄でとりつける「棒締め」が行われた。福岡市博多区の中洲流の山小屋に集まった約100 人のはっぴ姿の男たち。威勢の良い掛け声に合わせて若手とベテランが一緒に縄を固定し、2時間ほどで棒締めを終えた。この後、実際に人を乗せて走る試し舁きが行われ、雨が降りしきる中、「おいさ、おいさ」と声を響かせながら山をかき、仕上がりを確かめていた。博多祇園山笠は来月1日から「飾り山笠」の公開が始まり、祭が最高潮を迎える「追い山笠」は来月15日に行われる。

(山形局 昼のニュース)
山形新幹線 今月末まで運休続く

東北新幹線で最新型のE8系の列車が故障し、運転できなくなった問題を受け、JR東日本は山形新幹線について今月末まで全区間、または一部の区間で運休が続くことを明らかにした。今月17日、栃木県内の宇都宮駅と那須塩原駅の間で試運転中のE8系が走行できなくなり、福島県内と栃木県内でも同じE8系の列車の故障が相次いだ。車両の電力供給装置の故障が原因とみられ、JR東日本は当日の気温上昇に着目して調査を行い、気温の上昇に伴って装置が高温になるかを確認していることが、関係者への取材でわかった。JR東日本は詳しい原因が判明するまで、E8系単独での運転は取りやめていて、山形新幹線について、あさって~30日までの運転計画を追加で発表した。東京駅と新庄駅をつなぐ直通列車は1日上下1本ずつのみ運行する。運行する列車は一部を除いて福島駅と山形駅や新庄駅の間で折り返し運転を実施していて、東京間を行き来する場合は福島駅での乗り換えが必要。

(気象情報)
気象情報

北海道えりも町の中継映像を背景に全国の天気予報を伝えた。

列島リポート
手作り道具でシロイルカ飼育

島根県浜田市にある水族館「しまね海洋館アクアス」で、母親をなくしたシロイルカの子どもが飼育員たちの手で育てられている。子どものシロイルカを人の手で育てる事例は少なく、現場では日々、試行錯誤が続いている。飼育員たちからは母親のイルカ「アーリャ」にちなんで「アーリャ子」と呼ばれている。母親はアーリャ子を出産した10日後、病気で死んでしまった。残されたアーリャ子を、飼育員たちが母親代わりとなって育てるために欠かせないものは、様々な道具。母親からミルクがもらえなくなってしまったアーリャ子のために、準備したものは注射器と細長い管だった。口の中に差し込み特製の人工ミルクを飲ませた。アーリャ子の成長に合わせてミルクを飲ませる道具も進化。生まれてから4か月が過ぎた頃、特別なほ乳瓶を作った。管の先端の角をヤスリで細かく削って丸くし、口の中が傷つかないようにしている。たくさんミルクを飲んで今年2月にミルクを卒業する頃には、体重は約118キロになった。手作りのほ乳瓶がアーリャ子の成長を支えた。アーリャ子のためのおもちゃは、漁業で使う浮きや水道ホースなど、身近にあるものが材料。気を付けているのが絶対に壊れないこと。部品がバラバラになると飲み込む危険があるため。誤飲する可能性がないか、獣医師のチェックを受けて完成。これまで1頭だけで育てられてきたアーリャ子。他のシロイルカが暮らす水槽につながる水門を開けることになった。群れで生活するシロイルカ本来の環境に近づけるため。その第1段階は格子ごしの顔合わせ。ここでも飼育員が手作りの道具で支える。園芸や土木工事に使われるネットで、アーリャ子の体が傷つかないよう小さなバリも見逃さない。格子に顔が挟まったり、はみ出た体を大人のイルカが噛んだりしないように、目の細かいネットをはって安全に体面させる。飼育員たちが作り出す様々な道具が、きょうもアーリャ子の成長を支えている。

列島ぶらり旅
“低い山”を遊び尽くす!

標高の低い山に囲まれた北海道北部にある中川町では、低い山だからこそ楽しめる遊び方がある。最初に訪ねたのは町営のキャンプ場。サイクリングガイドの日置友幸さんは、10年前から自転車と地元の魅力を伝えている。今回は町内を一周するツアーに出発。町中を抜けると見えてきたのは天塩川。北海道で2番目に長い川。中川町は酪農も盛ん。人口は1200ほどだが、牛は2000頭いる。ソフトクリームを町内で味わうこともできる。川の上流、下流という意味のペンケ山とパンケ山。アイヌの言い伝えによると、元々は1つの大きな山だったそう。山や川、牧場の景色を楽しみ、40分ほどで町をめぐってきた。そのまま自転車を借りて、今度はJR天塩中川駅へ。構内のイベントスペースへ向かう。木工作家・福田隼人さんと妻の福田芽生さんは6年前に移住し、作品を販売している。節や曲がった部分も使って木の個性を生かすのが福田さん流。山口県出身の福田さんは全国をまわり工房を構える場所を探していた。出会ったのは低い山が多く森に入りやすい中川町。木を大切にする文化に惚れ込んだ。町の木に直に触れてほしいと、コースター作り体験を提供している。森で育ったオンコ(イチイ)の木。仕上げに塗るのは町内産の蜜蝋とクルミの油を使ったワックス。プロトレイルランナー・反中祐介さんは、山の中を走る陸上競技・トレイルランニングのプロ選手。練習しやすい山を求めて2年前に移住。今回は初心者に合わせた3キロの道のりを走った。利尻島にある利尻山にゴールで出会うことができた。

きょうのキニナル!
残る住民 約3分の1が“豪雨後 転出考えた”

2020年7月の熊本豪雨の時に、そこから5年間で人口が半分ほどになった球磨村の住民の方を対象にNHKがアンケートをとった。豪雨後に村を離れようと考えたことがあるかについて、「ある」が36%、「ない」が55%、「わからない」が4%となっている。

(気象情報)
気象情報

水戸、函館の中継映像と、全国の天気予報を伝えた。

(告知)
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新たなネットサービス「NHK ONE」には、番組の同時配信や防災情報などがまとまっている。サービスは10月1日スタート。

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