水難事故が懸念される夏のシーズンを前に、救助技術の向上につなげようと富山市のプールで消防署員が泳ぎの速さなどを競う記録会が行われた。富山市消防局の消防署員27人が参加した。このうち、顔をあげたままクロールをする形のぬき手と平泳ぎの訓練では、参加者は要救助者から目を離さないことを想定しながら泳ぎの速さを競いあっていた。また、別の訓練ではスノーケルとフィンなどを身につけ、浮き輪をくぐったり、プールに沈んでいるリングを探して引き上げたりしていた。富山市消防局によると、去年水難事故で出動した件数は27件で、このうち7人が死亡し、多くは用水路での事故だが、中には釣りをしていた人が流されて亡くなったケースもあったという。