島根県西部の水族館「しまね海洋館アクアス」で、去年生まれたシロイルカ。名前はまだ決まっていない。母イルカのアーリャにちなんでアーリャ子と呼ばれている。アーリャは出産の10日後に病気で死んだ。母親からミルクがもらえなくなったアーリャ子。管を口の中にさしこみ、人工ミルクを飲ませ育てた。ミルクを飲ませる道具も、成長に合わせて進化する。生後4か月を過ぎた頃、特別な哺乳瓶を作った。管の先端を丸くし口の中が傷つかないようにした。今年の春には体重は118キロ。手づくりの哺乳瓶が成長を支えた。おもちゃも手づくり。壊れないことが大切だ。飲み込む危険があるからだ。獣医師のチェックを受ける。他のシロイルカのいる水槽の格子に開けることにした。目の細かいネットで安全に対面させる。アーリャの子を水族館の職員全員で育ってているという館長。