TVでた蔵トップ>> キーワード

「イスタンブル(トルコ)」 のテレビ露出情報

中東のトルコでは、エルドアン大統領の意向に沿って、中央銀行が去年2月まで金利を引き下げ続けたことなどから、自国通貨「リラ」の価値がドルに対して過去最安値の水準となっている。トルコの最大都市イスタンブールでは、通貨安の影響で多くの外国人観光客でにぎわっている。外国からの旅行者はことしに入って5か月間で1500万人余りと、去年に比べて12%以上増えた。通貨安に伴って、先月のインフレ率は71%余り上昇。経済にさまざまな影響が出ている。自動車販売店では、値上がりする前に車を買おうという客の注文が相次いでいる。こうした駆け込み需要で、トルコ国内での新車の販売台数は去年初めて100万台を超えた。一方で、インフレで市民生活はすでに危機的な状況に陥っている。イスタンブールの市場には、割引になった食品を求める買い物客が途切れることなく訪れている。市内で夫と子ども2人と暮らすバヌカラスさん。利用する精肉店では3年間で鶏肉の値段が10倍になり、カラスさんは必要な分だけ少しずつ購入している。住居費も高騰している。物価高に伴って家賃も上昇するため、先月、大家から60%の値上げを通告された。専門家は、政府はインフレの影響が大きい低所得者層への支援を拡充すべきだと指摘している。トルコ経済に詳しいエコノミスト・アルダトゥンジャ氏は「(いまの経済状況では)彼らが生計を立てるのは困難だ、強力な改革が必要だ」と述べた。日本では物価高の中でも低金利が続いているが、トルコの中央銀行はインフレ抑制のために去年の6月から大幅な利上げに転じている。それでも物価は高止まりしているという。金融政策が経済にいかに大きな影響を与えるかを示している。

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.