トルコでは先週から拘束されていた最大都市イスタンブールの市長が23日、汚職の疑いで逮捕された。市長はエルドアン政権と鋭く対立する野党に所属し、3年後に予定されている大統領選挙の有力候補とされてきただけに、野党側や支持者などが反発を一層強めている。トルコ内務省は23日、今月19日に拘束された最大都市イスタンブールのイマムオール市長が汚職の疑いで逮捕され職務が停止されたと発表した。地元メディアによると、イマムオール氏は容疑を全面的に否認しているという。イスタンブールの中心部に市長の逮捕は不当だと訴える人たちが続々と集まっている。23日には3年後に予定されている大統領選挙に向けてイマムオール氏を野党候補に選出するための投票が行われていて、今回の逮捕にエルドアン政権と鋭く対立する野党は反発を強めている。市長の拘束後抗議デモも相次いでいて、イェルリカヤ内相は市民のデモに対し“公共の秩序を乱す行為は許されない”と警告しており、連日300人以上が拘束される事態となっている。