イスラエルのネタニヤフ首相は5日声明を出し「徐々に生じた信頼の危機が公に知られることになってしまった」などと述べ、ガラント国防相を解任することを発表した。ネタニヤフ氏は「戦争中は首相と国防相の間に完全な信頼が必要だ」とし、「ここ数か月で信頼が崩れた」などと解任の理由を明かしている。イスラム組織ハマスとの戦闘を巡りネタニヤフ氏は軍事的な圧力を継続する必要性を訴える一方、ガラント氏はより現実的なアプローチを求めるなど比較的穏健派とされていて、これまでもたびたび意見の対立が伝えられてきた。ガラント氏は声明で「イスラエルの安全はこれまでも、そしてこれからも私の人生の使命であり続ける」とコメントしている。ガラント氏の後任にはネタニヤフ氏に忠実だとされるカッツ外相が充てられるという。