小泉氏が持論を封印したことについて、表向きの理由としては1年経って状況が変わった、分裂した党を1つにするためとしているが、裏の理由としては議員票で党内の幅広い支持を得るためとしている。小泉氏はリベラル寄りだが意見が分かれるリベラルな考えを封印することで保守的な支持層にも党員の支持を拡大したい考え。持論の封印によって、保守的な立ち位置で知られる加藤財務大臣が小泉氏の支援に回ることがわかった。 逆に逃げる票もあり、持論を封印することで突破力に期待していた議員や党員の支持が離れるリスクにも直面している。小林氏が所得減税を鮮明に打ち出し、陣営幹部によると、年間で払っている所得税の内一律で10%や20%を控除するものをイメージしている。また1年や2年など時間を区切って行うことを検討している。これにより現役世代の手取りを増やす事が可能になる。陣営幹部は、参院選の反省を踏まえ自民党が積極的に変わる姿を見せて支持を拡大したいとしている。対して小泉氏は守りを固める戦略を取っているとしている。