- 出演者
- 南利幸 清水敬亮 井上二郎 大谷舞風
オープニング映像。出演者が挨拶した。
第27回参議院選挙はきょう投票日を迎え、全国約4万4,700か所の投票所で午前7時から投票が始まった。今回の選挙は125議席をめぐり選挙区と比例代表の計522人が立候補した。おとといまでに期日前投票を行った人は有権者全体の20%余にあたる約2,145万人で前回同時点比532万人余増えている。選挙戦では物価高対策が主要な争点の1つとなっている。各党とも給付の実施、消費税率の引き下げや廃止、コメの価格高騰対策などを訴えた。また、社会保障や少子化対策、アメリカ関税措置への対応含む外交・安全保障政策、外国人に関する政策などについても激しい論戦が交わされた。衆議院で少数与党の状況の中、与野党どちらが全体の過半数を制するかが最大の焦点で、与党が過半数維持には50議席の確保が必要。投票は一部投票所を除き午後8時で締め切られ即日開票される。村上総務大臣は「積極的に投票に参加し、貴重な1票を大切に行使されますよう切望します」などと談話を発表した。
参議院選挙の投票日にあたり各党は声明などを発表した。自民党は「政治を前に進めていくことができるのは自民党しかない」、立憲民主党は「財源があるからこそ実現できる『責任ある減税』で暮らしを守り抜く」、日本維新の会は「必死の覚悟で選挙戦に臨んだ」、公明党は「『奨学金減税』を創設する」、国民民主党は「好循環をつくっていく。ともに日本を動かしていこう」、共産党は「国民との新しい連帯を広げてきた。あなたの1票で政治は変えられる」、れいわ新選組は「この政治をひっくり返す」、参政党は「『日本人ファースト』を掲げて、グローバリズムの課題と合わせて訴えた」、日本保守党は「候補者全員が街頭演説やSNSで愚直に政策を訴え続けた」、社民党は「物価が上がり国民の生活が苦しさを増し不満が日増しに大きくなる状況下での選挙戦となった」などとした。
番組ではきのうから暮らしに身近な争点について伝えている。きょうは少子化対策、人手不足、年金制度改革。急速に少子化が進む日本。出生数の推移は去年68万6,061人と統計をとり始めて初めて70万人を下回った。14の政党や政治団体に「政府が最優先で取り組むべき対策」を7つの選択肢を挙げて聞いた。結果は、若者の所得向上や雇用環境の改善、子育て世帯に対する経済的支援に集中した。各党が考える取り組みを子どもがうまれる前とあとに分けて整理。うまれる前は多くの党が若い世代への支援を重視している。うまれたあとでは多くの党が子育てにかかる経済的負担の軽減に軸足を置いている。
少子化が進む中、深刻なのが人手不足。ことし上半期に人手不足を理由に倒産した企業は172件と、上半期として過去最多(東京商工リサーチ調べ)になった。国は高齢者、女性、外国人が働きやすい環境整備に取り組んでいる。外国人労働者の受け入れについて。さらに積極的に受け入れるべきは立民、公明、共産、社民。今の程度でよいは自民、維新。受け入れを抑制すべきは保守、みんな、N党、みらい。受け入れるべきではないはれいわ、参政で意見が分かれた。回答しないとした国民と再生の主張を紹介した。
高齢化が進む中で年金制度はどうなるのか。先の通常国会では年金制度改革関連法が成立。4年後の財政検証で将来的に基礎年金の給付水準の低下が見込まれる場合などに、厚生年金の積立金を活用して底上げ措置を講じ、その際、厚生年金の給付水準が一時的に下がることへの影響を緩和する対応を取るなどとしている。一方、底上げ措置を講じた場合、年間1兆円から2兆円程度と見込まれている、将来的に追加で必要となる国庫負担の財源をどう確保するのかは明確になっていない。今回の年金制度改革について評価を尋ねたところ、「大いに評価する」と答えた自民、立民、公明、「ある程度評価する」と答えた社民は、「給付水準の確保ができた」「現役世代や若者の年金を増やす修正を実現した」などとしている。一方、「あまり評価しない」と答えた国民、共産、みんな、再生、みらい、「まったく評価しない」と答えた維新、れいわ、参政、保守、N党は、「財源の確保に課題が残る」や「さらなる支給の引き上げが必要」などとしている。アンケート結果はNHK特設サイトでも見られる。
NHKでは参議院選挙の開票速報を今夜7時55分から総合テレビとラジオ第一放送で伝える。Eテレでは開票速報の一部に手話をつけて伝える。さらにインターネットの特設サイトには、全ての選挙区の出口調査の結果や当選、当確者、最新の開票状況などを掲載。
きょうは北日本から西日本にかけて高気圧に覆われて晴れ、各地で日中の最高気温が35℃以上の猛暑日となる見込み。きのうは多くの子どもたちが夏休み初日。梅雨が明けた岩手では海開き。佐賀県鳥栖市の四阿屋遊泳場では川に入って暑さに負けず夏を楽しんでいた。きょう、日中の最高気温は、埼玉県熊谷市と前橋市、兵庫県豊岡市で37℃、山形市や甲府市、福井市、京都市、福岡県久留米市で36℃、新潟市、大阪市、鳥取県米子市で35℃、東京都心、名古屋市で33℃などと予想。熱中症の危険性が極めて高くなるとして、山形県、茨城県、群馬県、埼玉県、山梨県、新潟県、石川県、京都府、広島県、島根県、香川県、愛媛県、長崎県、熊本県に熱中症警戒アラートが発表。適切にエアコンを使用し、水分や塩分を補給するなど熱中症の対策を徹底してほしい。また、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、北海道では大気の状態が不安定となり、断続的に雨が強まっている。きょう昼前にかけて1時間に30ミリの激しい雨が降るところがある見込みで、前線の動向や雨雲の発達の程度によっては警報級の大雨となるおそれ。気象庁は川の増水や氾濫に警戒し、土砂災害や低い土地の浸水に十分注意するよう呼びかけている。
東京スカイツリーからの中継映像を背景に全国の気象情報を伝えた。東北北部できのう梅雨が明けた。
今月12日、新聞配達中の男性がヒグマに襲われ死亡した北海道福島町ではおととい、オスのヒグマ1頭が駆除され、DNA鑑定で男性を襲ったクマと断定した。さらにこのクマは2021年に町内の女性を死亡させたクマと判明。町によると駆除されたヒグマは8~9歳と推定され、体長は2m8cm、体重は218kgあるという。人を襲ったヒグマが駆除されたことを受けて北海道は「ヒグマ警報」を解除した。福島町はパトロールを継続すると共に、草刈りや監視カメラ設置などの対策を進めることにしている。市街地でゴミが相次いでヒグマに荒らされていたとみられることから、引き続き住民に対しゴミ出しのルール徹底を呼びかけていく。酪農学園大学・佐藤教授は「山にはまだ沢山のクマがいる。今後も引き続き適切に管理していくことが重要」などと指摘した。
アメリカ・トランプ大統領の2期目の就任から20日で半年となる。アメリカのメディアの中には、「アメリカ国民はローラーコスターに乗っているようなもの」と伝える所もある。半年間で署名した大統領令は171になり、バイデン前大統領が4年間で署名した162をすでに上回っている。“アメリカ第一主義”を掲げるトランプ大統領は、各国に対し厳しい関税措置を打ち出し、貿易赤字の削減などを求め交渉を進めている。日本に対しては来月1日から輸入品に25%の関税を課すとしていて、圧力を強めている。NATOに加盟するヨーロッパ各国がアメリカに防衛を依存していると批判。加盟国は先月行われた首脳会議で国防費などの割合をGDPの5%に引き上げることで一致した。ロシアによるウクライナ侵攻を巡っては一時、ウクライナとの関係が悪化したが、最近はロシアへの圧力強化に乗り出し停戦の実現を目指している。国内では不法移民対策を最優先課題の一つとして掲げている。先月にはカリフォルニア州ロサンゼルスで滞在資格のない移民の一斉摘発が行われ、反発した住民と移民当局との間で衝突が起きた。トランプ大統領が州兵や海兵隊を派遣したのに対し、地元の知事や市長が「緊張を高める」と反発した。政府支出の削減に向け助成金の打ち切りや連邦政府職員の削減などを進めている。ハドソン研究所非常勤研究員のポール・スラシック氏は「多くの分野で抜本的な方針転換を目の当たりにした」などと述べた。
トランプ大統領の支持率(各種世論調査の平均値)を紹介。トランプ政権発足直後は支持するが50.5%、支持しないが44.3%。今月19日の時点では支持するが45.8%、支持しないが51.5%となっている。ハドソン研究所非常勤研究員のポール・スラシック氏は「経済が堅調に推移していることなどから支持率が大きく低下せずおおむね安定している。今後、関税措置による経済への影響が出てくる可能性がある」と指摘している。
プロ野球。セ・リーグ首位の阪神。9ゲーム差で追う巨人との一戦。巨人先発の山崎は防御率リーグトップと好調。打率リーグトップの阪神打線に6回まで得点を与えなかった。阪神・高寺との勝負は三振。代打の糸原からはフォークで三振を奪った。11回、巨人は船迫、阪神は佐藤輝明。決勝の25号ツーランホームランで巨人は3連敗。阪神4-0巨人。
パ・リーグ首位の日本ハムは6回に万波が15試合ぶりのホームラン。さらに7回も万波が2打席連続の16号ソロホームラン。日本ハム5-2楽天。
ロッテは引き分けを挟んだ連敗を3で止めた。中日は5年ぶりの7連勝。ヤクルトは奥川が去年8月以来の勝ち星。
バスケットボールのアジアカップ準決勝、日本90-81中国。日本は前回大会の決勝で敗れた中国と相手の地元、完全にアウェーでの戦い。前半、今大会ブレイク中の19歳、田中こころが5本連続で3ポイントシュートを決めて第1クオーターだけで21得点をマーク。対する中国は身長2m20cm、今大会でブレイクした18歳の張子宇が規格外の高さを活かして、日本は逆転される。それでも得意の3ポイントで対抗、47%という高い確率で合計16本を決めて逆転勝利。決勝は今夜行われ、世界2位のオーストラリアと対戦。
大相撲名古屋場所、藤ノ川が御嶽海に勝った。3年半ぶりに6連勝の御嶽海は「厳しい相撲を取りたい」と望んでいた。藤ノ川は幕の内に昇進したばかりの20歳。変化についていくも土俵際で体勢を崩した御嶽海は「もっと厳しい相撲を取りたい」と気持ちを入れ直した。
7日目、中入り後の勝敗。御嶽海に勝った新入幕の藤ノ川は5連勝。熱海富士も3日目から5連勝。一山本が6勝目。新横綱の大の里は、平幕の金峰山の挑戦を退け6勝1敗とした。
来月で原爆投下から80年となる。今月、厚生労働省は全国の被爆者の人数が初めて10万人を下回ったと公表。当時子どもだった人も80歳を超えて被爆者の高齢化が進んでいる。そんな中、核兵器廃絶などを訴えてきた日本被団協は去年ノーベル平和賞を受賞して注目を集めた。高齢化が進む中で活動をどう続けていくべきなのか課題となっていて、かつては全ての都道府県に所属する団体があったが、これまでに12の団体が解散・休止となっている。被団協の今年度の活動方針では、被爆者の子どもの被爆2世や支援者などに情報発信の協力を呼びかけることを盛り込むなど被爆者に限らない活動のあり方を模索。こうした中で、被爆者団体に同行し被爆者の撮影を続けてきた人が都内にいる。レンズに収められているのは、おしゃべりをしたり笑いあったりする被爆者たちの日常。ポートレート写真に写し出された戦後80年の被爆者たちの姿を見つめる。
東京都新宿区で開かれた被爆者たちの日常を集めた写真展を取材。それぞれの説明書きには「爆心地から7.0km 救護により被爆」など当時の状況が記されている。写し出されているのは優しく微笑む被爆者たちの表情。長崎県出身の田中真衣は都内で会社員として働く傍ら、10年以上に渡って撮影を続けている。きっかけは上京した際に原爆に対する意識の差があると感じたこと。被爆県で育った者として“何か伝えていかなきゃ”と思い、趣味だったカメラで都内の被爆者団体の活動を撮影。証言活動や親睦旅行などに同行する中で、一人一人が生きる今の姿を写し出し、原爆について考えるきっかけにしてほしいと思うようになった。