政府はエネルギー安全保障の強化に向けて、LNG(液化天然ガス)の調達に関する包括的な覚書の締結に向け交渉を進めていることが分かった。具体的には、災害などの緊急時にイタリア政府が出資する世界的な資源開発大手・ENIが生産するLNG(液化天然ガス)を独立行政法人・JOGMEC(エネルギー金属鉱物資源機構)を通じ、優先的に購入できるようにする方向で調整を進めている。LNGは火力発電の主要な燃料の1つだが、ロシアによるウクライナ侵攻のあと一時需給がひっ迫して価格が高騰し、世界的にもいかに安定的に確保するかが課題となっている。