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「イチロウ」 のテレビ露出情報

ネット上で人と人をつなぐマッチングサービス。タクシー探し、食事の配達者探し、そして恋人探しまで日常のさまざまな場面で利用されるようになっている。今、この仕組みが介護の現場でも活用され始めている。どんな仕組みなのだろうか。訪問介護のサービスを利用している林田弘子さん89歳。介護士の大野眞粧美さん。この2人、実は介護のマッチングサービスでつながった。マッチングサービスを開発した都内の企業の代表の水野友喜さん。自身も介護士だった経験から多様な働き方を作りたいと2019年にこのサービスを始めた。通常介護士は介護事業所などに所属し、利用者に対し介護を行っている。一方、マッチングサービスはフリーランスの介護士と利用者とをネット上でつなぎ、介護保険の適用外で介護が行われる仕組み。時間や場所にとらわれずに働きたい介護士などおよそ5000人が登録。この1年で2倍に増加した。このサービスで力を入れているのがミスマッチを防ぐ仕組み。専門家の監修のもと介護士の適性試験を独自に開発。これにより登録された介護士の能力や特性を客観的に評価し、比較することができる。例えば、重度の介護が必要で作業への要望が強い利用者の場合、介護スキルや協調性、対人調和力などの数値を比較。最適な介護士をマッチングする。
1年ほど前にマッチングサービスに登録した介護士の大野眞粧美さん。きっかけは介護施設を退職したことだった。施設では人手不足のため多忙を極め、さらに介護ではなく調理担当に回された。次第に介護士としてのやりがいを見いだせなくなった。介護の仕事は好きで続けたいと考えていたためマッチングサービスを利用し始めた。募集されている仕事の中から自宅に近く利用者とじっくり向き合える仕事を選んでいる。働くのは週5日、1回3時間ほどで以前の半分の時間に減ったが、収入はこれまでとほとんど変わっていない。一方、サービスの利用者にとってもメリットがある。利用者の林田弘子さんは8か月前に大野さんとマッチングし、介護のしかたや人柄を気に入った。介護士を指名することができるため継続して大野さんの介護を受けている。このサービスは保険の適用外のため料金は割高だが、さまざまな要望に対し、柔軟に応えてもらうことができる。利用者と介護士、お互いの選択肢が広がる新しい介護の形になっている。

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