フジ・メディアHDの次期経営体制を巡り、SBIホールディングスの北尾氏が今日会見を開いた。経営改革の決意を表明した北尾会長は、先日発表された新体制についても批判した。昨日、ダルトン・インベストメンツはフジ・メディアHDに12人の社外取締役の選任を求める株主提案社を送付したと発表。その中心となる北尾氏は営業利益の約6割を不動産に依存している現状を批判した。これは20年前に堀江貴文氏がネットとテレビを統合して巨大なメディアグループを誕生させる改革案を念頭に置いたものだった。堀江氏がこの改革案を掲げ、ニッポン放送の株式取得を通じ当時のフジテレビを買収しようとしたが、それを阻止したのが北尾氏だった。ライブドアは買収を断念しフジテレビと和解を示した。今日の会見後、フジ・メディアHDの終値は前日より5.7%下落。北尾氏はフジ側の今後の動き次第では株式の取得を進める考えもみせている。