2025年6月、愛工大名電野球部は夏の甲子園出場を目指して練習に励んでいた。「感性を信じ自分で考える」というイチローの教え。清水隆太主将は早朝から自主練習に励んでいた。別の日のブルペンでは鈴木来雅投手がデータを気にせず自分自身の感覚で投げ込みを行っていた。練習試合では捕手が投手の状態を監督に伝え、取るべき戦術を進言していた。倉野監督は以前はスタッフがベンチに何人もいたが、球児が受動的になってしまったので、今は1人で采配して選手に考えさせると語った。3年生にとって最後の大会となる甲子園愛知県大会が7月に開幕。21日の5回戦では強豪・至学館と対戦。同点の5回裏に2アウトランナー2・3塁のピンチを迎えたが三振で切り抜けた。配球を決めたのは礒田投手だった。データに頼らず、マウンドで感じたことを信じて成功した。準決勝で豊橋中央に敗れて甲子園には出場できなかったが、選手たちは手応えを感じていた。
