広大なジャングルの中を流れる川をボートに乗りたどり着いたのはブラジル・イニャンベ村。この村に誕生したのは映画館。ポルトガル語で「先住民映画」と書かれた看板もかけられた。広場に建てられた茅葺きの建物は最大で200人入ることができるという。開館式には羽飾りの被り物でおしゃれをした若者をはじめ、子どもから高齢者まで多くの人が集まった。そして村を宵闇が包み込むころ、映画の上映が始まった。これは村人たちが制作した自らの暮らしを捉えた短編ドキュメンタリー。今回の映画館開館はマナウス市が先住民のために取り組むプロジェクトの一環だという。