鹿児島県枕崎市の「まくらざき朝市」でお買い物代金をお支払いする代わりに家を見せてもらう企画を実施。出会ったのは友人と「おこわ」を買いに来た大園サミさん(91歳)。おこわ代は1500円だった。友人が運転する車に同乗させてもらって家までついて行った。大工だった夫・藤男さんは15年前に亡くなり一人暮らし。子どもは3人。近所にはイノシシが出没することから、イノシシ村と呼ばれる。次男が徒歩2分の場所に住んでいる。朝9時45分に帰宅。自宅は築100年の持ち家で間取りは3K。部屋には孫・ひ孫の写真がたくさん飾ってあった。ひ孫は26人いる。冷蔵庫の中はパンパン。料理はするという。高菜のこぶ漬けを試食させてもらった。アクがなく歯切れ良いサクサク感が特徴だという。妹が卵36個を届けてくれた。家系図を見せながら、小学生の時に経験した太平洋戦争について語ってくれた。夫の兄は特攻隊で戦死。父は死なずに帰ってきて嬉しかったという。父も夫も大工だったので一緒に仕事をした。手紙のやりとりで愛を育んだという。子ども2人には先立たれ、長男は一昨年の6月21日、長女は去年の4月7日に亡くなった。