東京・御徒町の雑居ビルの一室で行われているのは、インド人だけの宝石オークション。御徒町には、宝石関連の会社が約1000ある。その2割がインド人が経営する会社だという。宝石店「ラトウナサガル」の店主は、24年前に来日し、店を開いた。インドは、世界の9割のダイヤを加工している。戦後、アメリカ軍が時計や宝石を売りに来ていたと言われるアメ横。御徒町は、その修理や加工場として発展した。1980年代ごろから、インド人たちが集まり、現在のコミュニティができたと言われている。御徒町にいるインド人の多くはジャイナ教を信仰していて、厳格な規律を重んじている。嘘をついてはいけないという教えが高額取引が多い宝石商の信用と成功につながっている。