木野内栄治さんの解説。木野内さんは「現実の問題として工場誘致合戦になっており、産業誘致の競争が行われています。そんな中、必要なものとは円安です。円安基調を維持すれば工場だけじゃなく、北海道のニセコや長野の白馬のようにリゾートなんかでも、外国人の誘致に成功することができます。円安は、工場だけじゃなく、産業誘致全般に効果があります。インフレを怖がり、場当たり的に金融引き締めをして需要を抑えてしまうと良くなくて、積極的に需要超過の状態を維持すれば、日本に研究開発拠点なども増えてくるということも期待でき、省力化の設備投資も進むと思います。日銀は、実質金利が十分低いので大丈夫と説明しましたが、重要なのは実質長期金利です。今後は、インフレをある程度甘受し、実質金利を上げないという努力が政策パッケージとしては必要ということになります。具体的には、産業を自国に誘致するという、政策パッケージをトータルで考えているというメッセージがやっぱり大事です。国民にとっても景気が良くなっていきますから」などと話した。