愛宕さんのプロの眼。テーマは「円安で追加利上げの前倒しはあるのか?」。愛宕さんは「今日の金融政策決定会合ですけど、大方の見方の通り、現状維持と考えている。普通に考えて追加利上げは早ければ9月、普通に考えて10月、遅ければ12月と考えている。日銀の植田総裁が何度か発言されていて、物価安定目標の2%が実現するという見通しの角度が高まれば動きますという話をよくされる。確率のことなんですけど、角度が高まるためには景気が鈍化してたら困る」、「口先介入的な発言は出てくる可能性は高いが、植田総裁が円安に関して記者の方から問われて、物価に大きな影響が出ればとよく発言される。日銀の使命は安定ですから。為替ということで動くのではなくて、物価に影響が出たら動くということなので、そこが重要なポイントになる」、「為替が円安になると輸入物価に影響が出てくる。契約通過ベースが3月の値が前年比-6.9%。円ベースも今は直近値1.4%とやっとプラスになった」、「消費者物価は輸入物価に遅れて動くので、輸入物価が上がらないプラス、上がったとしても消費者物価に影響が出るのはもうちょっと先ということになるので、6月とか7月に利上げを前倒すのは厳しいなということになると思う」、「普通の市場というのは一緒に動く。景気が良くなって物価があがって、長期金利が上がったときは株もあがる。普通の市場というのは同方向に動くというのが普通なので心配はない」などと話した。