動物の欲と人間の欲の違いに迫る論文を発表したウィーン医科大学のクリスチャン・ウィンディシュベルガー氏はドーパミンに注目した。ドーパミンは欲望をつかさどる物質とも言われ、動物の場合は食べ物を見つけたときなどに放出される。人間の場合は課題の答えを見つけたときにもドーパミンが出て強い喜びを感じる特性を持っていることが明らかになった。別の研究ではドーパミンに関わる人間にしか仕組みが発見された。研究を行ったアンドレ・ソウサ氏は人間の脳とチンパンジーの脳を比較しその働きを徹底的に調べた。その結果人間は中脳に加えて高度の知性を生み出す大脳新皮質にもドーパミンを放出する仕組みを備えていることがわかった。