パリパラリンピック・車いすテニス男子シングルス・小田凱人選手が史上最年少の18歳で金メダルを獲得。「長年描いてきた夢がかなった瞬間でもあるし一夜明けてもかっこよかったと思っている」と語った小田選手。コートでは歓喜の涙も見せた。パリの“凱”旋門にちなみ凱人と名付けられたという小田選手は元々サッカー少年。小学3年生で骨肉腫を発症。闘病中に目に留まったのが国枝慎吾選手の試合だったという。国枝さんに憧れ車いすテニスを始めると、15歳でプロ車いすテニス選手に。「病気と闘っている子どもたちのヒーロー的な存在になれるような選手を目指して頑張っていきたい」と話していた小田選手。去年、全仏オープンを史上最年少で制覇すると全仏OP(2度)、全英OP、全豪OPで優勝。そして名前の由来にもなったパリでのパラリンピック決勝ではA・ヒューエット選手(世界ランク1位)と対戦。客席からの“凱人コール”を背に追い上げ2−1で勝利。小田選手は「夢を見るというと批判されることもあるが、そうじゃないと世界取れないと思っている。気持ちがあれば夢はかなうと思うので、そういうところを見せられたんじゃないか。また強くなっているんじゃないかみたいな感じの試合もどんどんしていきたいし、みんなでもっともっと盛り上げてやっていきたい」と語った。