パリ五輪で2つのメダルを獲得した早田ひな選手が、帰国後の会見で今したいことを聞かれると「鹿児島の特攻資料館に行って生きていること、卓球を当たり前にできていることが当たり前じゃないと感じたい」と語った。行きたいと語ったのは鹿児島・南九州市にある知覧特攻平和会館。第2次世界大戦で亡くなった特攻隊員の遺品や関係資料が展示されている。知覧特攻平和会館・川崎弘一郎館長は「若い人も特攻隊を知ってもらえる機会になったと思う」と語った。SNSにも早田選手を称賛する声があがった。一方で思わぬ余波も。早田選手の中国版SNS・微博には非難の声が殺到した。中国メディアによると、早田選手に微博の開設を勧めた中国男子個人金メダル・樊振東選手や、女子団体金メダル・孫穎莎選手が早田選手のフォローを外したという。中国メディアは「早田選手の発言は中国人への感情のぼうとくだ」と伝えている。またパリ五輪女子シングルス3位決定戦で戦った韓国のシン・ユビン選手について、韓国メディアは「感動的な抱擁シーンが薄れてしまった」と報道。早田選手の平和を願う発言が思わぬ方向に広がる事態になっている。
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