経営再建を目指す東芝は、上場廃止に向けた最後の手続きとなる臨時の株主総会を開いた。東芝を巡っては、いわゆる「モノ言う株主」との対立で混乱した経営を立て直すため、国内の投資ファンドや企業などにTOBを経て9月に買収された。一般株主が持つ株式を強制的に買い取れるようにする決議をした。決議を受けて、東芝は来月20日に上場廃止となる。上場企業として最後の株主総会となった。第二次世界大戦が勃発した1939年、東京電気と芝浦製作所が合併して誕生した。1960年には日本初のカラーテレビ受像機が発売された。その後も様々な商品を世に出した。1996年には世界初のDVDプレーヤーを発売。2015年には巨額の利益水増し問題が発覚。2008年度からの7年間で1562億円の不適切な会計処理が行われていたという。2006年に買収したアメリカの原子力大手のウェスチングハウス社が、最大7000億円もの巨額損失が判明。2017年に経営破綻した。東芝は、6000億円を増資。モノ言う株主の発言力が増し、経営が混乱した。