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「ウォール・ストリート・ジャーナル電子版」 のテレビ露出情報

ここからは「コリア・レポート」編集長の辺真一さんに解説いただく。朝鮮中央テレビは「白鶴平原の新しい春」というドラマが放送されていると報じた。東亜日報によるとあらすじは、貧しい農場で腐敗と官僚主義に立ち向かい戦う党の下級幹部が村を社会主義の理想郷に変革していく内容とのこと。朝鮮日報によると4月16日~6月24日の間に全22話が放送され、北朝鮮の対外宣伝用月刊誌が「高視聴率を得た」と報じた。辺さんは「北朝鮮には世論調査機関はない。おそらく北朝鮮のメディアが大きく取り上げ、『好評を得た』=『視聴率が高い』という判断じゃないかと思う。チャンネルは3つ。朝鮮中央テレビがほとんど独占しているので、局を争ったり視聴率を争ったりするものではない」と説明した。朝鮮中央テレビによると「白鶴平原の新しい春」は青年たちの切ないロマンスが描かれているという。社会的格差のある男女の交際が描かれ、女性は後に”不治の病”で死去する。朝鮮日報によると体制の宣伝目的が強く、個人の内密な感情表現に乏しい北朝鮮の作品の中で愛と別れを前に苦しむ青年たちの感情を真っ向から取り扱っているという。辺さんは「一昔前は”革命の前で現を抜かすな”とか男女の恋愛はとんでもないような受け止め方をされていたが、金正恩政権になって変わってきた。ある意味本来あるべき姿。北朝鮮に余裕ができてきたのかもしれない」などとコメントした。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、都市と農村の格差・腐敗した党幹部への不信など北朝鮮社会の現実を反映しているという。また、エプロン姿の男性が登場するシーンが有り、家父長的な認識の根強い北朝鮮で男性が家事や育児に参加する家庭的な父親の姿を演出しているという。KBSニュースによると、ドラマ制作にドローン操縦とコンピュータ技術を使用しているという。作品内ではドローンを設計する女性の姿も描かれている。
北朝鮮の文化事情について。朝鮮日報によると、2020年に韓国の映画などを見たものに最大懲役15年の刑を宣告する「反動思想文化排撃法」を制定した。ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)によると「脱北者によると従来のプロパガンダ(政治宣伝)番組は現実離れして敬遠されているため、ロマンス関連の演出を強化したのでは」とのこと。辺さんは「一言でいうとマンネリ化していて、リピート放送が多い。しかし現実には社会に不条理が色々出てくる。汚職や賄賂という話があったが、入学したり労働党員になったりするのにも袖の下が必要というのが現実的な北朝鮮の問題点」と話した。KOREA WAVE/AFPBB Newsによると「農村発展を牽引する地方幹部の模範像を提示することで党内の規律を正す狙いがあるのでは」とのこと。また、今年は「国家発展5か年計画」の最終年のため、党幹部に分きを促す狙いもあるとみられる。先月28日に発売された「知られざる金正恩 四代目プリンセスとバスケ監督」にて金総書記13歳とみられる写真が掲載された。この写真は1997年1月、スイスに留学中、クリスマス休暇期間に一時帰国し平壌で兄・金正哲氏らとバスケットボールの試合で優勝した際の写真とされている。公開したのは世宗研究所・鄭成長副所長。入手した経緯は2021年、アメリカに亡命した金総書記の叔父である李剛氏を通じて入手したという。

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