きのうまで北朝鮮を訪問していたロシア・プーチン大統領が運転しているのは、金正恩総書記にプレゼントしたロシア製の超高級車「アウルス」である。金総書記からは北朝鮮の特別天然記念物に指定されている「豊山犬」。プレゼント交換で親交を深めた2人が署名した「包括的戦略パートナーシップ条約」の全文が公開された。条約の第4条では「どちらかが他国から武力侵攻を受けた場合、遅滞なく自らが保有しているすべての手段で軍事的およびその他の援助を提供する」としていて、有事の際に軍事支援を行うことが明記されている。韓国政府の関係者は「予想以上の内容だ。有事の際の軍事介入に触れていて、米韓同盟と同じ水準とみることができる」と話した。慶應義塾大学東アジア研究所長・西野純也教授は「戦争状態の際、一方が他方を即時に助ける自動介入条項になっているとは文言上は言えない」とした上で「ウクライナで戦争をしているロシアが北朝鮮と軍事条約に準ずるようなものを結んだことは、日本の安全保障にとって非常に重要な問題になり、地域の対立構図がより深まってしまう可能性がある」などと話した。