東アジアサミットを始めとするASEANの一連の首脳会議。米国はバイデン大統領が2年連続で欠席した。去年はハリス副大統領が出席したが今年はブリンケン国務長官だった。米国大統領の2年連続の欠席は東南アジアを舞台に中国と覇権争いを進める米国にとって打撃との見方が出ている。シンガポールのシンクタンク「ISEAS=ユソフイシャク研究所」は“東南アジアの米国への信頼性につながる”と批判。一方“中国は不可欠なパートナーとしての地域を確立”と評価した。米国はオバマ政権の時はアジア重視政策を掲げたオバマ大統領(当時)がほぼ毎年参加し米国の「ASEAN重視」と受け止められた。しかしその後のトランプ前大統領は4年間不参加。アメリカのシンクタンク「CSIS」は中国の習近平国家主席らも東アジアサミットには出席していないと指摘。また、アメリカにとってはASEANという多国間枠組みより2国間ベースの方が国益を追求できるとしている。米国では来月の選挙を経て来年1月に新政権が発足するが対中国を視野に関係強化を求められている東南アジア、どのような関係を築いていくのか。