中国・新疆ウイグル自治区の中心都市ウルムチ。15年前に暴動が起きた現場の一つを訪れると巨大な観光地となっていて、至るところに警察官が配備されていた。15年前こちらのモスクでは地元のウイグル族が集い祈りを捧げる厳かな場所だったが…今では巨大な土産物屋も見られた。15年前の暴動の背景には漢族とウイグル族の経済格差への不満があったとされる。危機感を持った中国政府はこの地域の経済反転に注力してきた。自治区のGDPは去年までの14年間で約4.5倍に成長。宗教活動などを管理強化し、その変化はモスクにも及んでいた。ASPIが衛星写真などで調査したところウイグルの人たちなどの「収容施設」と疑われる場所は380か所以上に上るなどと分析された。世界各地のウイグル族の間では“家族が収監され帰ってこない”などと訴える人が後を絶たない。