世界三大映画祭の1つ、フランスの「カンヌ国際映画祭」で、濱口竜介監督の「急に具合が悪くなる」でW主演を務める岡本多緒とヴィルジニー・エフィラが、最優秀女優賞に輝いた。作品はがん闘病中の演出家・真理とパリ郊外の介護施設の施設長・マリーが、同じ名前の響きを持つことから始まった心の交流を丁寧に描いたもの。カンヌで最優秀女優賞の獲得は、日本人として史上初の快挙。14歳でモデルデビューした岡本は2006年にフランスに渡り、パリコレクションに参加。その後「TAO」名義で、ミラノ・ロンドン・ニューヨークなど数々のファッションショーでトップモデルとして活躍してきた。2013年公開の映画「ウルヴァリン:SAMURAI」で俳優としても脚光を浴び、ヒュー・ジャックマンの恋人を演じて話題になった。映画パーソナリティーの伊藤さとり氏は「海外で活動してきて培われたことが、演技のアプローチに結びついている」などと語った。最高賞のパルムドールは、異文化の衝突を描いたルーマニア出身のクリスティアン・ムンジウ監督の「Fjord(原題)」が獲得している。
