パリ五輪は開会式まであと1週間に迫った。日本選手団の第1陣もフランスに到着。現地では開幕ムードが高まっている。開幕までの残り時間を刻むカウントダウン時計は、いよいよ7日に。世界各国から訪れた人からは、早くも期待の声。パリ市内にあるワインバーでは、カウンターの上にはテレビが設置されている。大会期間中は店内で観戦できるという。パリ五輪のスローガンは「広く開かれた大会」。歴史ある建築物も大胆に活用するなどして、競技会場の95%を既存や仮設の会場で賄っている。今回のパリ五輪、エッフェル塔やベルサイユ宮殿といった観光名所が競技会場の一つとなっている。警備態勢も強化されている。開会式の会場となるセーヌ川沿いには、18日から約10キロにわたって、テロ警戒区域が設けられた。警戒区域には、ここで働く人や住民、大会関係者を除いて、原則立ち入ることができない。住民たちは、事前に申請した通行許可証を警察官に見せて、区域内に入っていた。学生のコメント。QRコードについて言及。ふだんは観光客でにぎわう区域を取材。セーヌ川の中州にあるシテ島。午前11時だが、店はほとんど閉まっていて、閑散としているような印象を受ける。カフェは、開会式までの1週間、店を閉めることを決めた。ふだんどおりの来客が見込めないと見ているから。警戒区域の外にも影響。区域から100mほど離れた飲食店では、交通に影響があるとして、食材などを店に運ぶ時間を変えてほしいと取り引き先から要請を受けた。従業員の勤務を変更して対応に当たっているため、人件費がかさむが、五輪の盛り上げに協力したいという思いもあるという。