CM制作会社「キラメキ」とのM&Aを希望したのは、投資ファンド「エンデバー・ユナイテッド」。執行役員・前野さんは、CM制作会社を投資対象にした理由について「エッジ」を持つ会社が多くあるとする。エッジとは、個性豊かな会社が持つ強い特性のこと。これを連合体として集約すれば多くの強みを持ったグループ会社にできるという。持ち株会社を管理するのは、委託された潮さんだ。このグループ化構想に賛同したホワイトブリーフ、ロックンロール・ジャパン、キラメキ、ゴールドキャストの4社が持ち株会社にグループ入りし、グループ会社を作ることになった。「業界の常識に捕らわれない」のが連合体の形。キラメキの石井社長らが構想するのは、持ち株会社が予算の分配や利益の管理を行うフラットな関係だ。これによって予算を減らすことなくCM制作費に当てられるという。2024年11月に成約式が行われ、仲介会社の仕切りで株を譲渡した対価が支払われた。さらに、ファンドという大きな後ろ盾を得た連合体は、新たに生成AI会社を立ち上げ、PR会社などとも協議中だという。2024年12月には、グループ化した会社の交流会が行われ、持ち株会社の社名が「多角形」になることが発表された。