オオズズメバチの巣は気付きにくい場所に作られるため、想像を超える巨大サイズに成長することもあるという。先月23日、茨城県守谷市の住宅に住む70代の男性から依頼が入り、ハンターが男性の家に行ってみると、家のすぐ側にオオスズメバチが巣を作っていた。 木の根元に空いた穴からオオスズメバチが飛んできた。ハチの通り道は依頼主の男性が頻繁に通る場所で、ハンターは急いで作業に取りかかる。まずは“おっかぶせ”で巣の穴を塞ぐと、わずか30秒で大量のハチが…。ハチは反撃し、ハンターのヘルメットに激しく体当たり。一般的なオオスズメバチの巣では、ハチの数は500匹程度だというが、今回は2倍以上。その数の多さに、二つ目の“おっかぶせ”を投入。一つ目の“おっかぶせ”は隙間なくハチでパンパンの状態になった。その後、バールで木を叩き、巣の中のハチを徹底的に外へ出す。二つ目の“おっかぶせ”を外すと、まだまだ出てくるオオスズメバチ。ハンターは慌てて別の網で巣の穴を塞ぐ。想像以上のハチの数に、ハンターは「一番デカいかもよ、今年」と話す。作業開始から30分、ようやく飛び交うハチは落ち着いた。吸引器の中には、隙間が見えないほど大量のオオスズメバチが入っていた。巣を撤去するため地面を掘っていくと、木の穴の奥にハチの巣を発見。巣を取り出していくと、70cmほどの穴から出てきたのは、直径70cmほどの11段のオオスズメバチの巣。ハチの数は、およそ1200匹だった。この巨大な巣の中の特別な場所に、女王バチの卵が産みつけられているという。卵を産んで、これから気性が荒くなる危険なタイミングだった。1年で最も凶暴化しているスズメバチの被害を調べてみたら、攻撃性に加え身近な場所に巣があるため、今の時期は特に注意が必要なことが分かった。