陸地から遠い外洋は栄養分も乏しく海の砂漠との呼び名もあるが、ここには大海原を並ぶ魚の産卵の場であるとともに、子どもたちの隠れ家となる流れ藻がオアシスのようになっている。さらに、捨てられた漁網などのごみも隠れ家として使われることがあるのだといい、こちらには漂流物に乗って生活するオスのオキナガレガニが住み着いていた。生殖の相手を1匹で待ち続ける中でやってきたアカウミガメへと懸命に足を動かして乗り移った。すると、メスのアカウミガメがカメの背中には待っていたのだった。オキナガレガニはカメの甲羅の手入れも行うのだという。