海では今、人間の活動によって生き物たちが大きな変化に直面している。チリ沖は世界で最も豊かといわれる海。数十億匹のカタクチイワシを糧に暮らしているのがオタリアで、近年その行動が異常だといわれている。オタリアが目指しているのが漁船。オタリアは網に空いた穴から逃げ出す魚を狙うようになった。網の中に自ら入り獲物を捉えるものもいる。また、網が巻き上げられるタイミングを待ち、海面近くにイワシが集まるところも狙う。このように新たな行動を身に着けたオタリアは数千頭にも上る。漁師は網を上げるとき大きな音を立てるが、網から逃げ遅れるものもいる。